(野口より無線による連絡)

 

ABCに集められたゴミの山。これをさらにおろすのにも骨が折れる

「今日(4月28日)午前中は天気がよかったのですが、午後から風が強くなり、雪も降り出してきました。現在、シェルパを2グループに分けて活動しています。(野口)」

「Aグループは12名、Bグループは14名で構成されています。
Aグループは昨日ノースコルに上がり、7500m~8300m間のゴミを回収して、今日15時ごろ下りてきました。
Bグループは今日ノースコルに上がり、同じく7500~8000m間のゴミを回収して明日下りてくる予定です。」

「今日下りてきたAグループが回収したゴミは、酸素ボンベ25本。最も古いもので1960年のもの、その他70年代、80年代初期のものがありました。また、日本のゴミも一部回収しました。ラーメンやヨーカンの食べカスなどです。賞味期限を見ると、2000年の7月になっていますので、昨年春のゴミと推測されます。」

「うち、2本は「H.A.C.2000]とあり、昨年の法政大学の隊のものと思われる。もう一つには「TOHOKU」とあり、東北の合同チョモランマ登山隊のものではないか。それに付随して食料品等のゴミも回収。」

 

「昨日ABC付近でも88年頃のものと思われる日本のゴミを回収しましたので、二日連続で日本のゴミを回収したことになります。」




---今日13時半頃李さんが、ABCに到着したそうです。元気とのこと。明日(4月29日)野口と韓国隊員の李氏は、ノースコルを往復する予定です。---

2001年4月30日
ベースキャンプマネージャー 増田裕子より報告

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