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10日間もBCで休養したのにも、咳が収まらず、不安が残るがいつまでもBCでボケーとしていられない。5月10日、午前10時過ぎBCを出発するが、やはり咳が止まずに歩くのが苦しい。村口カメラマンや佐藤桃子に追いつかない。また、午後から雪が降り始め咳が勢いを増す。結局、キャンプ地のチャンツェBCまで前回5時間で到着したのを大幅に延長し8時間以上も要した。翌日も、ABCまで通常3時間であるのに、5時間もかかった。ちょっとした坂道がなかなか登れない。ABCでは早速グルジア人医師に診察してもらったが、左胸の肺炎だとのこと。BCでの10日間で治っていなかったのだ・・・。
抗生剤も多用したし、どうすればいいのか分からない。私のヒマラヤ経験のなかでもこれほどまでに体調不良が続くのは初めて。13日には熱がで、顔面がパンパンにむくんだ。なんとか、もう1度、ノースコルへ向けて登りたかったが、もう無理であった。日本を発つ前から顔面神経痛に悩まされ、とくに眉間の鈍痛は激しかった。あの頃からなにかがいけなかったんだろう。
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