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田中外務大臣は本当に大丈夫?

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2001/11/04

田中外務大臣は本当に大丈夫?

僕がチョモランマで清掃活動していた頃に現地でラジオから「外務大臣は田中真紀子」とニュースから流れたが晴天の霹靂とはこのことかと驚いていた事を最近また思い出す。

帰国後にサンデーモーニングに出演し、
「小泉さんが何故、田中真紀子を外務大臣にしたのか分からない。彼女はどちらかと言えば批判専門の評論家であり、それこそ社民党や共産党のような野党の党首のほうが似合うんじゃないですかね~。大体、彼女は外務省を立て直すどころか潰しているだけ。役人をコントロールできない人が大臣じゃ...」
といったような事を発言したら、色々な方々から連絡を頂いて叱られた。田中真紀子を批判すると非国民扱いだった。いや~真紀子ブームには驚いた。しかし、僕のホームページでチョモランマ遠征期間中に書いた記事のなかで、
「ヒステリックなおば様が外務大臣になった」
と悲観的に書いた通りの事態が進んでいませんか。この一連の米同時テロが起きてからの田中真紀子外務大臣の働きはどうだろうか。幸村正彦元外相が首相特使としてサウジアラビアに派遣され、橋本元首相はエジプトに派遣され、鈴木宗男をウズベキスタンに派遣、森前首相までもがインドへ派遣された。そして田中外相は...何処へ!?。パキスタン行きも断ったとか。外交そっちのけで外務官僚と対立に明け暮れ、人事課長の更迭を求め省内の一室にろう城し女性職員に無理やり辞令文章を作らせた。その女性職員はショックで翌日欠勤したそうだ。その程度で寝込むとはなんとも情けない話だが...。と思えば政令上の手続きも踏まないまま、民間人2人を政務秘書官として採用し、本来ならば任命後は特別職の国家公務員として「官史服務紀律」に基づく守秘義務を背負うのだが、現在は民間人のままであり、仮に秘密を漏らしても法で規制できない状況となっているという。そもそもこの2人は政令に違反している。

職員の中からは
「外相が怖くて誰も2人を排除できない」
「省内の私物化だ」
といった声もあがっているそうだ。大臣自らが規律を守らずに職員を指導できるのだろうか。
「かっとしないで、もっとゆったりと気楽に相談できる雰囲気を持たないと。」
「どっちもどっちという気がするね」
といずれも小泉総理が10月31日に記者団に向かって田中外相の外務省人事に対するいざこざについてのコメントであるが、まるで子供扱いだ。外相の威厳は既にない。 そして11月1日夜には、イランのハラジ外相との会談に約30分の遅刻。自分の指輪を紛失し、周りにいた秘書官らを
「あなたが盗んだんじゃないの」
「東京に同じブランドの物があるから買ってきなさい」
とそのドタバタ劇でハラジ外相との会談に遅れたとの新聞報道があった。 2日の田中外相の記者会見では、
「先方も遅れて、ちょうどいい具合にお迎えできた」
とこれまたビックリ発言。実はハラジ外相がホテルで待たされていたことも発覚し、一体全体、田中真紀子外相はどうしてしまったかと、ここまでくると心配になる。僕はなにもあげ足を取るためにグタグタ書いているわけじゃない。崩壊寸前の外務省の建て直しと、そして日本も参加するであろうアフガンでの戦争に日本の外交の責任者として力を発揮して頂きたい。それが、低レベルな本質を外れた争いに時間もエネルギーも消費し、なにやってるんだと怒りを通り越して哀れんでしまう。

日本が国際貢献へ新たな役割を果たそうとしている時に、日本は外務大臣不在だ。僕がチョモランマで心配していた以上の事態に深刻になってしまった。 小泉総理、決断の時ではないでしょうか。

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