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目隠しネットを張られた「ふじみ湖」

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2002/10/12

目隠しネットを張られた「ふじみ湖」

 


 

 シシャパンマにいる時からも、ずっと気になっていた「ふじみ湖」。シシャパンマから戻ってからすぐに駆けつけた。しかし、「ふじみ湖」は目隠しネットに覆われ高台からもその姿はなかなか目にする事ができなくなっていた。しかし、そんな状況にありながら「ふじみ湖」を一目見ようと訪れた方々の車がズラリと並び、ナンバープレートからもその車が全国から来ているのがわかり驚いた。

 7月下旬に初めて「ふじみ湖」に訪れた時はひっそりとしていた。すっかりと目隠しネットに覆われ、その全容が眺められないにも関わらず全国の人々を魅了しひきつけている。僕が初めて「ふじみ湖」に訪れてからすっかりその魅力に取り付かれたように、ここに来た人はみな同じ。同じ気持ちになる。そして、あえてこの美しい湧水湖を埋め立て産業廃棄物公共処分場を作らなければならないのかと理解に苦しむ。

 そんな状況の中に浮かび上がってきたのが産業廃棄物公共処分場「エコフロンティアかさま」の入札をめぐる複数の談合情報。談合情報が次々と寄せられ朝日新聞、毎日新聞、読売新聞が大々的にその実態を報じた。以前「みんなにヤッホー」で「ふじみ湖」について書いたがその中で建設業者や地元政治家、自治体幹部などの関係がどうも「匂う」「きな臭い」といったような事を指摘していたがまさしくその通りであったのだろうか・・・。

 談合が行われた可能性について大きく報じた各紙の記事を読みながら
「やはり・・・」
と、本命業者と自治体トップらの癒着の構図が目に浮かんだ。永年に渡り行われてきた公共事業のあり方を見直していこうと小泉改革が行われている最中にこうして繰り返されていく同じ過ち。誰の為の行政であり、政治なのか、
「ふじみ湖」
を取り巻く環境から我々は気がつかなければならない。美しい湧水湖が今、まさに殺されかけている。このまま見殺しにしていいのだろうか。僕は「ふじみ湖」に訪れる度に、目先の利益に執着する人間社会の愚かさ、醜さがいつまで続くのだろうかと胸が痛くなる。 リオ・デ・ジャネイロの地球サミットでスピーチしたセブァン・スズキさん(当時12歳)の言葉を一部紹介したい。

オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、
あなたは知らないでしょう。
死んだ川にどうやってサケを呼び戻すのか、
あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生きかえさせるのか、
あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえさせるのか
あなたは知らないでしょう。
どうやって治すのかわからないものを、
こわし続けるのはやめてください。

引用 Severn Cullis Suzuki 訳 なまけものクラブ

 12歳の彼女の叫び、我々大人は未来世代からのメッセージをどのように受け止めていくべきなのだろうか

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