2007年エベレスト清掃登山 , シェルパ基金 , マナスル基金

2007/04/05

バタバタのカトマンズ

カトマンズに戻ってきてからはチョモランマへ向けた準備でバタバタ。食料の買出し、通信機材のテスト、シェルパとの打ち合わせ、そしてマナスル基金、シェルパ基金などのミーティングなどなど時間がいくらあっても足りない。

カトマンズの様子1


カトマンズの様子

シェルパ基金であるが、クンブ地方をトレッキングしていたら昨年秋にアマダブラムにて雪崩で旦那を失ったシェルパの妻2人が私を訪ねてきた。氷河の崩落により昨年10月にアマダブラムの最終キャンプが押しつぶされシェルパ3名、欧州登山家3名が遭難、未だに遺体すら発見されていない。温暖化に影響でこれからさらに氷河の崩壊、雪崩の遭難が増えるだろう。女性2人は悲しい事に姉妹。その姉妹の旦那様が同時に遭難死。私に助けを求めてきたが、しばし言葉を失ってしまった。台所で涙を流している彼女に何一つ声をかけてあげられなかったが、シェルパ基金で彼女達の子供たちの養育に関しては可能な限り力になりたい。悲しい現実があまりにも多い。
ヒマラヤでご主人を失ったシャルパの女性達

ヒマラヤでご主人を失ったシャルパの女性達

 
 ヒマラヤ遠征直前恒例のお寺での安全祈願。貫禄あるお坊さんでした。日本では靖国神社参拝、そしてトレッキング中はパンボチェ村のお寺で安全祈願、そしてカトマンズではボナダートというラマ教最大級のお寺で安全祈願。これだけ行えば充分だろうか?
安全祈願1


安全祈願2




そしてマナスル基金の打ち合わせ。菅沼さんというカトマンズ在中のコンサルティングをされている方でマナスル基金等の私のアドバイザーでありパートナーです。いかにマナスルの現地の方々を中心に学校建設に関わせるか、物だけ造ってハイでは有難みもなければ、粗末に扱ってしまうかもしれない。したがって一緒に学校建設に参加させようと打ち合わせを行った。6月にはマナスルのサマ村で村人との意見交換会、そして秋から建設スタート。来年に5~6月に完成を目指します。この学校が中心となって村の大人達への穀物、畜産などの職業訓練を含めたものにしていきたい。
マナスル基金


夢の学校建設へ向けて第一歩がスタートしました。これも日本の多くの方々からのご寄付のおかげです。責任もって価値ある学校を造ります。本当にありがとうございました。
カトマンズの様子2

 
2007年4月3日 カトマンズにて 野口健 

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