アジア・太平洋水サミット , 政治 , 橋本龍太郎氏と , 氷河湖・水環境

2007/07/05

バングラディシュに行ってきます

 明日から(7月5日)バングラディシュに行ってきます。温暖化の影響でヒマラヤのい氷河が急激に融け、氷河湖が融解し洪水を引き起こしている事はHpでも伝えてきましたが、その水がインドのガンジス川を流れ最後はバングラディシュで大洪水の被害を起こしています。そのバングラディシュの洪水の視察が今回の目的です。12月3~4日に大分でアジア・太平洋水サミットが開催されますが、そのサミットで氷河の融解について取り上げたく、バングラディシュの水資源大臣に参加を呼びかける予定。そして私自身、洪水の実態をこの目で確認してきたい。あのヒマラヤで溶け出した氷河が最終的にどのような被害をもたらしているのか。アメリカや日本などの大国が排出するCO2が温暖化を招きネパールからインド、そしてバングラディシュにまで被害が及ぶ。環境問題に国境はない。

 橋本龍太郎氏がこの水サミット立ち上げに深く関わっていました。よく私にも「野口君、これからの環境問題の最大のテーマは水だよ。水サミットをやりたいんだ。」と熱く語っていました。7月1日は龍さんの命日。龍さんのお墓の前で必ず意味ある生きたサミットにしてみます!とお約束してきました。龍さんが亡くなってから、私なりに龍さんの遺志を引き継いでいこうと必死に生きてきました。まだまだ力不足ですが、龍さんの遣り残した課題を1つ1つ実現していきたい。
橋本さん




 今日は川口順子さんの決起大会で応援演説をしてきました。彼女が環境大臣の時からお付き合いをしてきましたが、ちょうどその頃、京都議定書発効に向け議長国の背責任者として先頭に立ってリーダシップを発揮していました。2001年10月29日から11月10日まで、モロッコのマラケシュで気候変動枠組み条約・第7回締約国会議(COP7)でボン合意を法文化する為の議論を行った結果、先進国などの京都議定書が批准された。
 その年に東京大学で川口大臣と二人でトークショーを行いましたが、中国、アメリカ、また日本の経済界からの反発が凄まじく、「それでも私は負けない!」と歯をくいしばっていたのが印象的でした。その後に外務大臣に就任されました。環境問題のスペシャリストであり、なおかつ外交にも精通されている。環境問題は世界共通のテーマです。環境、そして外交のスペシャリストはこれからも必要です。

 応援演説の最後に「自民党だから応援しているわけじゃありません。川口さんが必要だから応援しているんです。仮に川口さんが民主党から立候補していても応援しています」と発言したら引きつっている方々がいましたが、環境問題に「やれ自民党だ、民主党だ!」はない。司会の方は特に驚いたようで「野口健さんからのユニークな応援でした」と話していましたが、環境問題に本気で取り組む方ならどの政党だろうが私は関係なく応援したい。そう、環境問題にイデオロギーがあってはならないのだから。それでは、バングラディシュに行ってきます!

川口さん

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