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清掃活動

西表島大清掃!

清掃活動

2008/03/05

西表島大清掃!

 3月3日、西表島の海岸にて清掃活動(主催・日本アムウェイ 協力・西表島エコツーリズム協会・西表島エコプロダクツ・クリーンアップ全国事務局)を行った。日本アムウェイは日本各地の海岸で清掃キャンペーンを行ってきた。私も3年ほど前から海岸清掃に参加するようになり北海道から沖縄までアムウェイさんと共に行動してきました。

アムウェイの姫・相原宏子さんと

アムウェイの姫・相原宏子さんと

これらのペットボトルも自然にこのようにたまって流れ着いていた

これらのペットボトルも自然にこのようにたまって流れ着いていた

 4年前にテレビの仕事で初めて訪れた西表島。東洋のアマゾンと呼ばれているほどジャングルの島。カヌーで川を上っている時は両側マングローブに囲まれ気分は探検隊。その原生の大自然に癒されまた感動していたが、撮影最終日にガイドの森本孝房(もりもと・たかふさ)さんに海岸に案内された時のこと。

西表3

西表4


 「野口さん、もう一つの西表島の顔を見てほしいんです」と案内された人気のない海岸は絶句するほどのごみ、そしてまたごみ。アムウェイさんと全国さまざまな海岸に訪れてきたが、その全てを圧倒するごみの多さに声も出なかった。東京湾のような大都会での海岸ならまだしも大自然の西表島である。もちろん、ほとんどが漂着ごみであり、またその大半が日本語では記されていなかった。一区画のごみを集め調べてみたら80%以上が中国から漂流してきたものだった。それから何度か西表島での清掃活動を行ってきたが、拾っても拾ってもまた流れてくる。特に台風の後となると手のつけようがない。それでもガイドの森本さんは諦めることなく、終わることのない漂着ごみと闘い続けてる。富士山は清掃した分だけ綺麗になる。もちろん、新たに捨てられるごみもあるけれど、富士山に訪れる日本人観光客の意識は大きく改善してきた。山での清掃活動はある程度ターゲットを絞って訴えていけばそれなりに結果をだす。今では五合目から上部のごみを集めるのが困難なほど。しかし、海外からの漂流・漂着ごみ問題はごみを排出する相手が外国であり、また日常の中からだされたものが多いのでターゲットを絞れない。

西表清掃写真ブログ清掃活動を始める前の様子1

清掃活動を始める前の様子

清掃活動前の様子2

清掃活動前の様子

 花火や浮き輪などレジャー用品、漁業具、そして海とは無関係な人々の生活からでるごみが川などの水路から海に流れ出す。誰に訴えればいいのか、正直、躊躇し困惑してしまう。そして西表島に限らず多くの島、また地方では高齢化や過疎化が進んでいる。現地の住民だけではとても解決できる代物ではない。また回収したごみの処理費がバカにならない。西表島の場合は島内にごみの処分場が限られているために石垣島にまで運搬しなければならない。そのコストだけでも大変だ。

西表1

西表2


 森本さんに「これは日本人だけの問題じゃないですよね。ごみを海に流す相手に訴えない限り一生、100万年経とうがごみ問題は解決しない。中国、韓国に呼びかけようよ!」と話していた。あれから4年。そして日本アムウェイの水本取締役に「日本・中国・韓国」の三カ国での西表島海岸清掃を企画したい」とお願いし今回やっと実現しました。残念ながら中国アムウェイさんは不参加。関係者の話では「中国では環境問題への取り組みは企業の敵」と指摘されるとか。しかし、救いだったのが慶応大学に留学している中国人留学生が4名ほど駆けつけてくださった。

プラスチックのふたを宿にしている天然記念物のヤドカリ

プラスチックのふたを宿にしている天然記念物のヤドカリ

プロパンガスまで

プロパンガスまで

 そして特に張り切ってくださったのが、韓国アムウェイ。経営陣の幹部から社員、そして学生まで10人を超えた。ヨンセイ大学のイ・ミジョン(25)は「韓国製のごみがこんなに落ちているとは思わなかった。とても驚いた。この状況を韓国に帰国してから多くの人達に伝えたい。そして韓国ではほとんど行われることのない清掃キャンペーンを始めたい。日本人と一緒に環境問題に取り組んでいきたい。西表島に来てみて発見する事が多かった」と話してくれました。

外国から漂着ごみが大半を占めた

外国から漂着ごみが大半を占めた

韓国人留学生と

韓国人留学生と

 来年は韓国での海岸清掃活動を予定。今度は私達の番だ。こうして清掃活動を通して活動の輪を日本から世界に(特にアジア諸国)広げていきたい。この壮大なプロジェクトの趣旨を真っ先に理解しそして企画、実現してくださった日本アムウェイには心から感謝します。参加者の交通費などの一部負担から西表島で回収したごみの運搬(石垣島の最終処分場)までの費用(約300万円)など多くのサポートには大変助かりました。ありがとうございました。そして参加者の皆様、次の機会にまた現場で再会しましょう! 

 明日(3月5日)からはツバルへ!約一週間ほどの旅になりますが、ツバルからメッセージを発信したいと思います!それでは!おやすみなさい。

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