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旅芸者?それとも遊牧民族?講演マイレージはヤバい!

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2009/02/07

旅芸者?それとも遊牧民族?講演マイレージはヤバい!

2月3日、八ヶ岳から下山。そして再び講演ロード。「山」か「講演会場」か、僕の選択肢はそのどちらかしかないようです。
4日はJTディライトフォーラムの講演会で九州の大分へ。講演時間は60分。60分の為に往復6時間以上かける。そして見事なまでのとんぼ返り。せっかくの大分なのに日帰りではあ~もったいない。

5日は、まず毎日新聞社本社へ。昨年から取り組んでいる御遺骨調査についての取材。昨年まで我々民間団体による遺骨の持ち帰りは認められていなかったが、厚生省の理解を得て、今年からいくつかの条件はつくものの御遺骨の持ち帰りが許可された。昨年、レイテ島で発見した御遺骨を3月中旬にお迎えにあがることになりました。いよいよ。いよいよです。
 
 午後はPHP研究所のビジネス誌「THE21」にて「個人の力が巻き起こす環境革命」をテーマに北九州市長の北橋健治さんと対談を行った。昨年10月に、北九州市で「ひろえば街が好きになる運動」というJTさん主催の清掃キャンペーンに参加した時に北橋健治市長とお会いしていた。高度成長期に鉄の街として発展を遂げた北九州市は1950年代に公害問題が深刻化したことを機に全国に先駆けて環境問題に着手した。その後、市民と行政が一体となって環境問題に取り組んだ結果、昨年7月に政府より環境モデル都市の認定を受けた。

北九州市長対談
北九州市の北橋健治市長と

北九州市長対談

 北橋市長とは「バランスのとれた環境意識とはどういうものか」「環境コストの負担はどうあるべきか」「市境、県境、国境をこえて環境のコンセンサスをどうとればよいか」といったテーマで話し合われました。北橋市長との対談で改めて感じた感想は地方のほうが国よりも動きが早い。国は巨大なスケール故か、または個人のリーダシップを発揮しにくい環境なのか、時間がかかって仕方がない。小諸市の芹澤市長しかり、また石原都知事も「国よりも都が先に動く」と公言しているように地方はトップが腹をくくりリーダシップを発揮すれば山が動く。

講演

 対談中にPHPの編集者の方から「いずれ国政にでる野口さんの意見は?」と私が国会議員になるといった大前提でご質問を頂きましたが、遠い将来の事は分かりやしませんが、今のところその考えはまったくないです。昨年末であったか次回の衆議院選挙に関して「100パーセント出馬しない。出馬したら皇居の前で腹を切ることをお約束いたします」とHPやブログで意思表示したにも関わらず「そうは言っても出馬するのでは」と噂されています。僕は言ったことはやる。僕はまだ35歳。この年で腹など切りたくない。今の立場で「国」や「地方」と連携したほうがやりたいことが実現できると思っていますし、現実そうでしょ。それに出馬したら問題発言などのスキャンダル?で僕なんか即アウトですよ。

 北橋市長との対談後、静岡県三島市へ移動。18時からNPO法人リベラヒューマンサポート主催で「野口健を囲む会」なる講演会が行われた。この講演会は今年で3年目。講演会で集められた寄付金は全て「富士山クラブ」に寄付されます。有難いことです。こうして富士山の地元の方々に支えられながら富士山クラブは10周年を迎える事ができました。本当にありがとうございました。

6日13時15分、厚生労働省援護局の及川大臣官房審議官のもとにご挨拶にあがる。遺骨収集に関し、今まで役所と民間団体との連携が必ずしも円滑でなかったこと、また今後の遺骨収集の新たな形など、約1時間話し合われました。えてして両者ともその立場の違いから色々な意見が錯綜するものですが、一緒に取り組まなければならない大きなテーマです。官だけに押し付ける問題でもなし、また我々NPOだけでも解決できない。こうして意見交換を重ねて一緒に取り組んでいきたい。

 厚生労働省を後に次の目的地は山梨県甲府市。17時15分から甲府富士屋ホテルにて「富士山から日本を変える」をテーマ(主催・山梨しんきん経営者協議会)に講演。昨日は静岡、今日は山梨とどちらも富士山の地元だ。最近になって富士山の地元に呼ばれることが増えた。つまりは富士山に対して地元の方々の関心が増したということか。だとするのならば素直に嬉しいではないか。

 18時45分、講演終了。しかし、今日はこれで終わりではない。なんとまぁ~甲府市から名古屋市への移動です。いったん東京に戻り新幹線に乗り換え名古屋へ。この原稿も新幹線の中で書いています。明日は名古屋市にて「コスモ・アースコンシャストアクト」の講演会が行われます。そして18時のフライトで福岡へ移動。明後日は佐賀県へ移動・・・。 

 つい先日まで九州にいたのにまた明日から九州。1月21日にヒマラヤから帰国してからざっと3度目の九州。フードマイレージのように、移動距離から運搬に関わるエネルギー消費を計算されるとするのならば、仮に講演マイレージがあったとすれば、この弾丸移動の繰り返しによってどれだけのエネルギーが浪費されたのか、あ~考えるだけで怖い。

 いつまでも続く移動の日々。私は遊牧民族?それとも温泉街を転々とする旅芸者?

 2009年2月6日 野口 健

あくまでもご参考まで
「フード・マイレージ とは」
輸入食料の総重量と輸送距離を乗じて数値化したもの。生産地から食卓までの距離が短い食べ物を食べることで、輸送に伴って発生する二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を少なくして、環境への負荷を小さくする「フード・マイルズ」という考え方に基づく。フード・マイレージが高い国ほど、環境に対して大きな負荷を与えていると推測することができる。日本の人口1人あたりのフード・マイレージは、ドイツ、フランスの3~4倍、アメリカの約7倍で、わが国の食料供給構造が、長距離輸送を経た大量の輸入食料に依存していることがわかる

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