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2009年マナスル清掃登山 , マナスル基金 , 教育

マナスル基金・村人に学校建設の説明を行う

2009年マナスル清掃登山 , マナスル基金 , 教育

2009/04/13

マナスル基金・村人に学校建設の説明を行う

マナスル・富士山同時清掃活動を無事に終了し次はマナスルベースキャンプ入りに向けた準備に取り掛かる。サマ村滞在は一週間と長期になりましたが、なんだかんだでバタバタ。日中はサマ村にあるチベット仏教のお寺で再び安全祈願を行った。御寺の中で座禅していると心が安らぐものです。また祈るという行為は同時に自然に対して謙虚にもなる。心が乱れては命取りとなるのがヒマラヤ登山。
お経を唱える僧侶(ラマ)キャプションなし2
お経を唱える僧侶(ラマ)
安全祈願を行うキャプションなし3
安全祈願を行う
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そしてマナスル基金による学校建設ですが、資材の調達に苦労している。なにしろ全て人力であり、カトマンズから資材を運ぶといっても私がキャラバンしてきたあの街道を人力で運び上げなければならない。特に手に入らないのが柱となる木材。サマ村の対岸には村人によって植林され育てられてきた森がある。村の規則によってそれらの木の伐採は禁じられているが、ビルバートル校長が「建設される学校は村の共有財産だ。村人の理解が得られれば特別に許可されるかもしれない」と、夜に村人を集め理解を求めた。私も同席しマナスル基金に至った経緯や、教育の必要など、また村人もこの学校建設に対し一緒に活動してほしいなどお話した。約2時間による意見交換会が行われたが、村人の森に対する強い愛情に驚かされた。「大切な森だが、学校の為なら村人は喜んで提供する。しかし、他の人がどさくさ紛れて木を切らないようにみんなで監視しよう!」と相成ったわけです。
話し合いは真っ暗な部屋で行われ、最初目が暗さに慣れていなく近くしか見えなかったが、目が慣れてくると暗闇の中からたくさんの村人の姿が現れた。なんとも言えない世界が展開され、果たしてここが21世紀?とタイムスリップしたような不思議な空間でした。
村人に学校建設の説明を行うキャプションなし1




村人に学校建設の説明を行う

村人との座談会説明を聞く村人

村人との座談会                            説明を聞く村人


ただ、本当の僻地であるがゆえに村人はとっても純真無垢。教育機関を充実させ発展させたいと同時にこのピュアーな世界を残したいと感じていた。さて、明日からベースキャンプです。それでは、またです。

PS 明日(4月14日)の東京FM(全国ネット)「クロノス」という番組に出演しますのでよかったら聞いてみてください。

2009年4月13日 サマ村にて 野口健

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