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西湖湖底清掃ダイビング!下がった分、上がってバランス?

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2009/09/14

西湖湖底清掃ダイビング!下がった分、上がってバランス?

 ちょっと報告が遅れましたが、先月富士五湖の1つである西湖の湖底に沈んでいるゴミ回収を行いました。富士山の上部からゴミ拾いを始めて10年目。五合目から上部はきれいになり、最近では清掃活動を上部から富士山麓に移している。特に樹海が多いが、その樹海に面している西湖の清掃をしないかとダイバー雑誌の「月間ダイバー」からお誘いがあった。西湖は富士山クラブの本拠地のである「森の学校」のすぐ横。富士五湖の中で僕が最も好きなのが西湖。その西湖に潜ってゴミ回収ならこれはやりたいと参加。久しぶりのダイビング。ダイビング暦は16年。あちらこちらで潜ってきました。特にヒマラヤから戻ってきたときなど海が恋しいんですねぇ~。ヒマラヤ帰国直後にタイなりフィリピンなり、また小笠原諸島などでダイビングしていました。
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ヒマラヤでは高山病に苦しめられているので、体調管理を含め「上がった分、下がって」バランスとろうと思っていたんですが、これが実は良くなかった。ある時、体調を崩し病院に出かけたら、医師に「野口さん、ヒマラヤから戻ってきてすぐにダイビングは体の負担が大きすぎる。少し時間をおいた方がいいですよ。やっていることが極端ですよ。それに上がった分、下がったからといってバランスが取れるというものではないんですよ。いいですか」と呆れ顔で、そしてまるで小学生相手にお話されるように丁寧に注意された。

 まあ~そんなこんなもありダイビングから離れていましたが、久々のウエットスーツがキツイ。どうやら幾分かお太りになられたようです・・・。

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西湖に潜りましたが、15メートルほど潜ったら湖底からキーンと冷たい水が湧き出しているのが体感できるほど水の流れを感じ、そして急激な冷たさに頭が痛んだ。そしてゴミはタイヤから空き缶、特に多いのが釣り関係。例えばファームが岩に引っかかっていたり、錘であったり、また釣り糸であったり。針付の釣り糸を回収していたら体に巻きつき、もがけばもがくほどさらに絡まる。他のダイバーがナイフで糸を切って助けてくれたが、ナイフもなく誰もいなかったら脱出できないままボンベが空になれば終わりである。よく水鳥が釣り糸などに絡まり亡くなると聞いたことがあるが、まさしくそれ状態であった。
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 話しで聞くのと、実際に自分が経験するのと、その危機感なり恐怖感はまったく違ってくる。釣り糸から開放され、改めてゴミの生物に対する脅威を感じていた。地上のゴミは目に見えるけれど、水中に沈んでいるゴミは潜らない限り見えにくい。故に捨てられやすいのかもしれない。富士五湖も富士山の一部。短い時間であったが、またこの富士五胡清掃ダイビングに参加してみたい。
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 ちなみにこの西湖ダイビングの翌日に富士山に登頂。今度は「下がった分、上がって」バランスをとろうと思いましたが、山頂で頭がズキズキ。これもどうやら「・・・・・」らしいです。以後気をつけます。

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