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母校・亜細亜大学での一時~そして教育現場で思うこと~

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2009/10/07

母校・亜細亜大学での一時~そして教育現場で思うこと~

 釧路から戻り次の日は楽しみにしていた母校・亜細亜大学での授業。年に一回、国際関係学部2年生を対象に、環境問題への取り組みや、国際貢献の在り方、遺骨収集活動、冒険人生について、目標を実現させるためには、失敗と成功とは、などなど自分が経験してきた事を話しています。こうして母校に呼ばれて後輩に伝える事が出来る、これはとっても幸せなことです。特に僕は亜細亜大学に救われたというか、あの「一芸一能推薦入試制度」がなければまず大学生になるチャンスもなかっただろうし、衛藤学長(当時)との出会いがなければ南極大陸最高峰チャレンジは断念していただろうし、いずれにせよ8年間過ごした亜細亜大学にはお世話になりっぱなし、少しでもその恩返しが出来たらと年に一回の講義を喜んで引き受けました。

亜細亜大での講義中

亜細亜大での講義中

 そしてなにより嬉しいのが、500人ぐらい入る教室がいつでも満員御礼、時に立ち見も出るほど学生が集まってくれる。そして90分、誰一人寝る事もお喋りすることもなく、手にはペンを持ち私の言葉をメモしている。質問時間は授業時間内では収まらず講義後、大学側が部屋を用意してくださった部屋で今回も約一時間、学生からの質疑応答が続いた。
ちゃんとメモってくれるのが

ちゃんとメモをとってくれるのが嬉しいじゃないですか!

 亜細亜大学は留学生も多いし、また学生がボランティアなどで海外などで活躍している人が多いので、例えば「カンボジアで、フィリピンで教育支援を行っていますが」と細かく説明し漠然的な質問ではなくて実際に現場で行き詰った事例をあげ、アドバイスを求めてくるケースが多い。母校だからとヨイショしているわけではない。このような後輩と接すると疲れが飛ぶね~。そして後輩というものはやっぱり可愛いものですよ。

学生が本気なら、こちらも本気になる。

学生が本気なら、こちらも本気になる。これ相乗効果。

講義後も会議室で学生からの質問が続く

講義後も会議室で学生からの質問が続く

 その後、他の大学で講義。まあ~色々な大学がありますから、様々な個性があるものです。ペチャクチャとお喋りする女学生がいて3回ほど注意しても辞めなかったから怒鳴りましたけれどね、さぞかし不愉快な思いをさせたかもしれませんが、人が真剣に話している時には聞く側も真剣になったほうがいい。私の話がつまらなかったのかもしれませんが、もしそうならば、それはそれで私も反省しなければならないでしょうが、学生は大人だからね。社会に向けて即戦力となる人材育成を目指すのならば、人としての在り方をしっかりと伝えていかなければいけない。

 サンドイッチかハンバーグか分からないけれど、講義中に食べ物片手に遅れて教室に入って来た学生が以前いましたが、そのような行為を見逃がしていいのだろうか。そして講義が始まる前から爆睡している学生たち。教室表のロビーのソファーで靴を履いたまま寝転んでこれまた爆睡。どうして昼間からそんなに眠たいのか。もっと早く寝た方がいい。親に高い授業料払ってもらっているのだから、寝てばかりではもったいない。もちろん、全てがそのような学生ではないが、目立つとまるで全体がそうであるかのような印象を人に与えるものだから、彼らは責任を感じた方がいい。

私のスタッフが撮影した爆睡風景

私のスタッフが撮影した爆睡風景・恐るべし野口健事務所!

 まあ~基本的に私は学生や生徒たちにそんな事があれば怒ることにしている。声を上げる方もエネルギーを必要としますが、しかし、怒らない大人たちや、先生たちが多すぎる。 
 
 廊下に立たせることも体罰にあたるからダメだという。体罰と虐待の定義がごちゃ混ぜになっている。時に子供たち、また学生であろうが、怒らなきゃイカンと思います。それは大人の役割でしょうに。子どもたちに好かれる事が仕事じゃないだろうに。時に嫌われてもいいじゃないかと、こちらの思いさえしっかりしていれば、いつの日か必ず分かってくれるはず。

爆睡する学生たち

爆睡する学生たち

 子どもの為に叱るのが体罰であり、大人の八当たりで子どもに手を上げるのがいわゆる虐待でしょ。ごちゃ混ぜになっているんだなぁ~。日々講演活動などで教育現場によく足を運びますが、本当にこのままでいいの?と、将来の日本に対し不安を感じる事が実に多々あります。先生、生徒間もためご。敬語も死語になりつつある。そういう私も不良でしたからあまり偉そうに言えませんが、少なくとも先生には敬語を使っていたし、どこかで大人に対し尊敬していた部分はありました。

 高校時代(小学校・中学校含む)や大学時代の先生方、また登山家の先輩方、橋本龍太郎さん、また両親含め、私の事を本当に本気で怒ってくれたし、つまり本気で接してくれたわけですから、感謝です。

 まあ~とにかく私は騒ぐ生徒がいたらこれからも怒鳴りますから、騒ぐ奴は覚悟してもらったほうがいい。とっ そんなものです。つまり怒ることを諦めたくない。
 
 そんな中、母校はやっぱりいいなぁ~。まるでベースキャンプでした。

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