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産経新聞連載 直球&曲球 掲載されました

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2016/08/25

産経新聞連載 直球&曲球 掲載されました

産経新聞 連載 「直球&曲球」
【「合意よりも説得の時代」小池百合子さんにリーダーのあるべき姿見た】

平成18年3月下旬、僕の携帯電話が鳴った。「富士山の清掃活動に環境大臣として参加します」。小池百合子さんからの突然の電話だった。
環境大臣が、富士の樹海に不法投棄された産業廃棄物を約2時間、汗をかきながら拾う姿は、僕ら現場の人間には新鮮に映った。
ゴミを拾っただけではなく、国立公園を守るレンジャー(自然保護官)の人数が少ないことを知ると、レンジャーの補佐役となるアクティブレンジャー制度を立ち上げ、
全国に隊員を派遣した。予算が限られている環境省。国立公園内の「箱もの事業」への予算を減らし、レンジャーなど「人」の予算を増やした。
既得権が邪魔し、誰も手をつけようとしてこなかったブラックバス規制にも踏み込んだ。
釣り具メーカーや関連団体から支援されている政治家や審議会の委員らは強く抵抗したが、特定外来生物の規制対象リストにオオクチバスを加えた。
小池事務所には数千通の抗議ファクスが届いたが、怯(ひる)むことはなかった。

「クールビズ」に関しては多くの国民の知るところだが、単にノーネクタイを推奨しただけではない。
自らパリにまで足を運び、エルメスなどの一流ブランド店を訪問し、「東京はアジアにおけるファッションの発信基地。
日本で大キャンペーンをする」とPR。人々のライフスタイルを大きく変えただけではなくアパレル業界を中心に大きな経済効果も生んだ。

この度の東京都知事選。僕も応援演説を行ったが、動員もしていないのに小池さんの演説を聞こうと駆けつけた人々の熱狂的な渦。
5千人を超えた場所も。選挙だから政治活動だが、今回ほど政治色を感じさせない選挙を僕は体験したことがない。
真っ先に手を挙げ、退路を断ち、全てを懸けて戦った小池さん。

「これからは合意よりも説得の時代だ。全員の合意を取っていたら『やるべきこと』ではなく『やれること』しか実現できなくなる。
リーダーが山頂はあそこだ!と目指すべき場所を決める。これが政治家の役割だ」と話す小池さんに、リーダーのあるべき姿を見た気がした。
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