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2020年新型コロナウイルス

産経新聞 直球&曲球「コロナとの闘い 首相は国民にアピールを」

2020年新型コロナウイルス

2020/12/24

産経新聞 直球&曲球「コロナとの闘い 首相は国民にアピールを」

産経新聞連載「直球&曲球」が掲載されました。日本のコロナ政策に関して、思うことを書きました。

2020年12月24日 産経新聞掲載

 世界各地で新型コロナウイルス感染の第3波が猛威を振るっている。日本も例外ではなく日々、各地で感染者数が過去最多を更新。それでも、アメリカやブラジル、一部のヨーロッパの国々と比較すれば感染者の数は2桁少ない。「強制力をもったロックダウン(都市封鎖)」ではなく、「お願いレベルの自粛要請」でここまで押さえ込んできたことに世界は驚きの声を上げた。海外送金サービス会社が「コロナ禍において101の国や地域に住む人々が移住先として最も検索した国」のランキングを作成した。1位はニュージーランド。驚いたことに日本が2位。日本にいると自国を否定する論調ばかりが目立ち、「日本のコロナ対策は失敗したのでは」と感じてしまうが、世界からは評価されていた。
 ニュージーランドは世界で最も早い段階でコロナ封じ込めに成功したと注目された。8月11日に102日ぶりに新規感染者4人が確認されたら、オークランドを再びロックダウン。「たかだか4人で最大都市をロックダウンするのか!」と、アーダン首相の徹底した闘い方に驚かされた。そのアーダン首相はロックダウンの最中、国民に対し、何度もSNS等で直接呼びかけていた。留学中の娘が「ロックダウンには反対デモもあったけれど、アーダン首相の呼びかけに国民が団結した」と話した。
 対照的に感じたのは有事に不慣れな日本の姿だ。日本のリーダーは国民に対し、対コロナとの闘い方について真っ正面から伝えようとしない。「勝負の3週間」などといったかけ声ばかりが目立つが、何をもって勝負なのか。「勝負」という言葉を使うからには「勝ち負け」が生じる。どこまで押さえ込めれば勝ちなのか。安保法制の時にはあれだけ力を込めてその必要性を国民に訴えた安倍晋三前首相も対コロナに対しては言葉が淀(よど)んだ。菅義偉首相も「Go To トラベルの停止は考えていない」と話した直後に方針撤回。右往左往する姿に果たしてこの状況で東京五輪が開催できるのかと不安になった。
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