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スカートの中身

先週ある地方の中学校に講演に出かけた。その日は猛烈に暑く生徒が待ち受ける体育館に入った時に、まるでサウナのようなムンムンとした熱気にめまいがしたほど灼熱地獄だった。

講演が始まってから実に不思議な光景を目にした。

なんと女子学生が暑さのあまりか自分のスカートをパタパタとめくっているのだ。しかも1人や2人ではない。あちらこちらでスカートがパタパタとめくれ上がっては元どおりに収まり、再びめくれあがる。

もちろんスカートの中身は丸見え。端から水色・ピンク・白とはっきり確認できてしまう。私は、もう講演どころでなくなってしまう。見てはいけないと、気にしてはいけないと自分に言い聞かせるが、必死に自分に言い聞かせていること事態がもう既に気にしているわけで、100パーセント講演に集中できるはずもないのだ!
仕方がないので、講演中に
「あの〜そこの君さ〜スカートの中が丸見えだよ〜。僕、集中できないよ」
と注意したら生徒たちは大爆笑。その後も結局、講演が終わるまでそのパタパタ攻撃が続いた。

日を変えて今度は東北の高校を講演して回った。さすがにスカートパタパタ攻撃はなかったが、しかし短いスカートをギリギリのラインまで手で引っ張り上げてうちわでパタパタやっている女の子がいた。公演中その女の子と目が合ってしまい、ドキッとしてしまったら、その子が
「見たわね〜」
と言いたげにニヤリと笑いかけられ思わず
「ゴメン」
って顔をしてしまったら
「かわいい!」
という声が飛んできた。
いやはや、今の若い子は逞しいというか、あっけらかんとしているというか、とにかく大変な状態には変わりない。
それだけじゃない、あのルーズソックスを脱ぎだし体育館の床に置く。あれはやめた方がいい。
よく新幹線の中で、親父方が靴や靴下まで脱ぎ、ビールを飲んでゲップしている姿を見掛けるが、それと大差ない。嫌味を込めて
「皆さんこの暑さにルーズソックスなんて履いたら水虫になるよ」
と言ったらおもいっきりブーイングの嵐に逆襲された。女子高生おそるべし!

日本の学校を講演して回ると、男子が女子化し、女子が男子化しているように感じることが気になる。男子は自分をひ弱に見せるのがカッコイイと思っているのかナヨナヨしているように見受けられる。逆に女の子は堂々とふん反り返る。オヤジ顔負けだ。男は男らしく、女は女らしくと、つい気になってしまうが、ひょっとしたらそんなことを考えている事態が、僕もオヤジの仲間入りってことなのかもしれない。

日本にいるとなにが正しくてなにが間違っているのかよく分からなくなる。
チョモランマから帰ってきて2ヵ月弱、再び海の向こう側が恋しくなってきた。そろそろ旅に出ようかと思い出した今日この頃である。

2001年7月21日
野口健