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  インド・ソズ水資源大臣との会談

 アジア・太平洋水サミットでの会合に出席した際、このまま温暖化が続けば100年後には北海道でしか雪が降らない可能性があるとの報告を受けた。雪が無くなるということは春の雪解け水がなくなる事を意味する。今までは冬期にはあまり貯水量が減らなかったが、雪が降らない事により冬も夏ほどではないが貯水量が減少する事になる。パネリストの一人が「雪は神様がくれた天然のダムである」と発言した一言にはぐっとくるものがあった。

 会合の合い間を縫って、インドのソズ水資源大臣とバイ会談をする機会を得た。大臣は1997年の京都議定書締結時に環境森林大臣として来日されており、いわば環境のプロフェッショナル。インド人特有なのか?初めてお会いしたにもかかわらず気さくに語りかけてくれた大臣には非常に親近感がわいた。今回大臣を表敬した最大の理由は12月に行なわれるアジア・太平洋水サミットにおいてヒマラヤの氷河の融解が及ぼす影響を上流ネパール、中流インド、下流バングラディシュの3ヶ国で話し合う機会を持ちたかったから。

  大臣より「それは非常に面白い提案!!健の案にブータンを付け加え4カ国での開催も面白い」とご教授を受けた。シェルパ達と約束した氷河湖問題の解決。その為にネパールではコイララ首相、バングラディシュではラフマン水資源大臣とお会いをさせていただき、現地視察も済ませた。残るはインドを視察するだけだ。今回の会談でインドの氷河問題を研究している機関への視察許可も頂いた。

 大臣がしきりに訴えたのは「研究者が研究発表したシュミレーション結果をただ手をくわえて見ているだけではなく、活動家は気候変動に対して手を打つための行動が必要。一人ではなく国民を巻き込んだ活動を今日、明日からでも始める事も重要。健は友達!!お互い手を取り合って温室効果ガスの排出量削減の為に頑張ろう」と、語りかけてくれた。100年後に北海道にしか雪が降らないようにならない為の布石を我々は今から打たなければならない。そう、胸に誓った会談であった。