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「風を撮る」

コンデリ峰上空を激しく流れる雲が虹色に。

秒単位で姿を変えていく雲

エベレストとローツェの間の雲が渦を巻いていた
ヒマラヤ遠征前、私のツイッターに「風を撮影してください」といったようなお願いがあり、「風の写真を撮ってくださいかぁ〜、なるほど、これは面白い依頼だなぁ〜」と。それで今回のヒマラヤ遠征のテーマの中に「風を撮る」を加えましたが、これはなかなか難しい。当たり前ですが風自身は肉眼でそう見えるわけではない。したがって風によって起きる様々な現象から「風」を表現しなければならないわけです。例えば雲、雪、砂、水などの動きが分かりやすい。よくよく意識して周りを見渡していれば意外と目に入ってきますが、何が難しいかと言えば、歩きながら他の事を考えていたり、また気持ちの中からその意識そのものが消えていればそれらの現象は日常生活の一コマの中に紛れてしまい気がつかないまま視界の右から左へと流れていく。つまり見逃してしまう。写真を撮り始めてから気がつくのはいかに多くの景色や様々な現象などを見逃しているか、です。好奇心や探究心がないと、人は直接的な関心事以外は気がつきにくいもの。
確かに目に入ってくる情報量はかなり膨大なので、仮にその1つ1つ全てを意識し追及していったらパンクしてしまうだろうし。したがって何かのテーマを見つけた時にはその時には集中し追及していけばいいのかなぁ〜と思います。今回は「風」というテーマを頂いただけにいつもより多く空を眺めていたような気がする。どれだけ「風」を表現できたのか分かりませんが何点か選んでみました。どうでしょうか?

まるで飛行機が雲海の中に突っ込んでいくような感覚だった

悪魔のダンスが始まろうとしてる

吹き上げられた砂埃

風を感じる為に空を感じていた
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