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通信設備の進歩に思うこと

4月22日の朝9時からTBSラジオの子供相談室にここチョモランマから衛星電話を使って参加するために、22日にはABC(前進基地)からBC(ベースキャンプ)へと下りた。

22日の現地時間5時過ぎにTBSから電話を頂き、無事にラジオの生中継に成功。
午後には武道館でおこなわれているコスモ石油主催の「アースコンシャス」コンサートに現地チョモランマからの生中継で飛び入り参加することとなった。

生中継といっても大掛かりな中継班が同行しているわけではない。衛星電話に家庭用のテレビ電話を繋げただけのシンプルなシステム。映像入力には家庭用ビデオカメラをつなげたすべて家庭用機器で構成。日本に届いたその映像は驚くほどに鮮明だったそうだ。

1988年には日本テレビがチョモランマから日本へと生中継した。そのときは大型のパラボラアンテナをいくつも持ってきて、その土台をコンクリートで作り、大量の物資を持ちこんだ。その結果にゴミが大量にチョモランマに放棄されたことを思えば、たかだか20年間で個人的な装備で生中継ができてしまう程技術が進歩したことは喜ばしいことだ。

このことから、これからの登山隊はなおさらにゴミをだしちゃいけないなと感じた。過去の登山隊と比べ、もろもろの装備が小さく、また軽くなったのだから…。

23日は一日中、ボケ-と休み24日から再びABCへ向け上部キャンプへ向かう。それにしても晴れ上がった顔が未だに痛む。ああ〜無念なり!

2001年4月23日
野口健