ベースキャンプから日本を思う

エベレスト衛星電話経由でパソコンをインターネットに接続して利用している このページを作成するために使っている通信機器

上部キャンプへ向け60頭のヤクに荷を載せ送り出した。60頭のヤクではまったく足りず、さらに50頭をチベット人に注文した。登山隊の規模を考えれば納得するしかないが、いちいち予算がかさむ…。

衛星電話に家庭用のテレビ電話を接続し、日本の我が事務所（セブンサミッツ）に連絡をとった。こちら側の画面にはセブンサミッツのスタッフの顔がうつり、しばし感動。

日本の事務所でもこの僕の汚い顔がうつり歓声をあげていた。家庭用テレビ電話と衛星電話があればどこからでも生中継ができてしまう時代になったんだ。すごいな…。ここチョモランマBCからTBSのサンデーモーニングに生中継するのだが、その実験としてミニ生中継を行いこちらも無事に成功。

午後からは、曇り空となり、雪がちらほらと降った。NHK国際ラジオからは、暖かい日本の様子が伝えられており、しばらく聞いていたが、嫌味な内容に「フン！」とスイッチを切ってしまった。我が巨人軍が順調に勝ち進んでいるようだったのがせめてもの救い。

野球といえば、新庄選手のアメリカでの活躍もラジオから伝わってきた。新庄選手のあのキャラクターはなんとも気持ちがいい。まず暗さがない。これ大切だよ！

日本人は暗いといわれることが多い。海外に行けばすぐに腰がひけてペコペコする。頭を下げることは世界から呆れられていることにも気がつかずに…。

その点、日本よりも生き生きしている新庄選手の姿に頼もしさを感じる。

新庄選手が訪米するまえに多くの評論家が「新庄は開幕前にマイナー落ちだ」「メジャ−の代打要員」だと罵っていたが、そんな輩は頭を丸めて山にでもこもればいい。なんなら、ここチョモランマの清掃活動に飛び入り参加するのもいい手かもしれない（笑）。

　雅子様のご懐妊報道も耳にしたけれども、宮内庁も何故この時期に発表するかのかな？早すぎやしないか。雅子様、ご本人のお立場になって考えると心が痛む。一昨年の出来事を思えば、急いでまだ国民に告げる必要もないだろうに…。静かに見守っていなきゃコウノトリが逃げちゃうぞ！　

…とっついつい日本を離れると日に日におせっかいな奴になってしまっている自分が怖い。