気がかりな噂

ラッセルブライス氏と

石川君から耳にしたことが気にかかる。公募隊隊長のラッセルブライス氏が石川君に「野口清掃登山隊のゴミが昨年クレパスに捨てられていた」と言ったというのである。

よくよく話をきけば、我が隊の荷物をヤクにつんでABCからBCまで下ろすのだが、そのヤク使いのチベット人が途中で野口隊が回収っしたゴミを無断でクレパスに捨てていたという。その瞬間をラッセル氏が目撃したというが、その事実を証明すべくラッセル氏が写真等で記録していないので、確認の方法がないが、しかし、仮に事実とすれば大変残念なことだ。命がけで8000メートルの死の世界から下ろしたゴミを勝手にそのあたりに捨てられていたとしたらそのチベット人やらを許せるはずも無い。

ただちに、シェルパ達にラッセル氏の発言を伝え、ヤクで荷をBCに下ろすさいにはシェルパも同行し、終始チベット人を監視するむね伝えた。ラッセル氏を良く知るある西洋人登山家は、「ラッセルは以前からチョモランマの環境問題を訴えていたが、ここにきてケンがチョモランマ清掃登山を始め、その注目がケンの元に集まり、それが気にいらなくてそのような事をいっているんじゃないか。」と指摘する。実際に我が隊のシェルパからも「昨年はゴミ袋全てに番号をつけ、BCで確認したさいも無くなっていなかった」とラッセル氏の指摘に異議を訴える。

さあ〜事実何処に・・・。とにかく、人には気をつけるべし！