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評論家のおば様論

清掃活動と関係ないことは極力書かないよう我慢に我慢を重ねたが、最後にちょこっとだけどうしても書かせていただきたい。あまり、我慢を重ねるとストレスがたまり、このような高所では心臓発作になりかねないので、ほんの少しだけズーっと胸の中に溜まっていたものを吐かせていただきます。

いや〜この数ヶ月チョモランマも大変でしたが、ラジオから聞こえてくる日本の状況も一体全体どうなってしまったのか。ついこの間まで派閥の会長だった人物がいきなり、派閥解消とかなんとかいって総理大臣になってしまい、それにつられ評論家のおば様までが外務大臣になってしまった。

その総理大臣になってしまった方が、「永田町の論理ではなく、国民の論理」と発言するのをラジオで聞いて鼓膜が吹っ飛ぶかと思った。いや〜よくもまあ〜そこまで言い切れるもので、それならば1つそのご本人にお聞きしたい。先の内閣で「森内閣不信任案」が提出されたが、その時、貴方は森内閣に対して不信任案を提出したのか。国内世論調査では森内閣の支持率は10パーセントにちょこっと毛のはえた程度であった。

貴方のおっしゃる「国民の論理」が貴方の政治家としての哲学であるならば、当然不信任されたのでしょう。

日本国民は一時のブームに実に弱い。森内閣の反動が彼を総理にさせてしまったのだろうが、しかし、よくよく思えば、彼は森元総理の側近中の側近。以前彼は「森派として森総理を支える」と発言していた。あれが国民の論理?彼の発言に多くの矛盾が見受けられ、ああ、細川政権の二の舞いかと思わずチョモランマで嘆いてしまった。

評論家のおば様も、「事務次官の大臣室立ち入り禁止」などと、子供の喧嘩じゃあるまいし、外務省を立て直すんじゃなしに、混乱させてばかり、本来求められる国家の国益など上の空。いやはや、日本丸は何処へ行くのか…。

2001年5月21日
野口健