02年、03年のエベレスト清掃隊に参加して強く感じたことは、今、目の前にあるゴミを拾うことが重要なのではなく、世界のエベレストを清掃することによって周囲に与える影響に意味があるのだということ。例えば、シェルパ達が「ゴミ」に対する意識を持つようになって積極的に清掃隊に参加してきてくれるようになり、ネパールの環境省が入山する隊に対して持ち込んだものは持ち帰るように制度を設けるようになった。そして、今は毎年いろいろな国から清掃登山隊がヒマラヤへやってくる。共に山を登る仲間、シェルパや世界中からのクライマーと生活をも共にしながら地球の自然に対する話をすることが、ただの会話でなく、その後のお互いの生活にいろいろな意味をもたらしていくのだなぁ、と実感したこの数年。もちろん、日本の自分の住む町でも出来ることはあるのだけれど、自分にだから出来ることの一つは、健さんと共にヒマラヤからメッセージを伝えることかもしれない。健さんとのヒマラヤ清掃登山は3回目、シェルパたちと共に新しい何かを伝えられるような活動をしていきたい。 |
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