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「小学校を訪問」

 天候は回復したものの、ベースキャンプまでの斜面が雪崩の危険性があるのでサマ村にて待機。もはやこの村でやることもなく、だからといって一日中寝てすごすわけにもいかず、隊員の皆様はサマ村をお散歩。ガウリシャンカール小学校を訪問。全寮制の学校で 5 〜 15 才の生徒 26 人が学んでいる。朝、 6 時から午後 5 時まで授業が続く。全寮制にしなければ、子供達が家事、手伝いをさせられ学校に通わしてもらえないので去年からこのシステムになった。昨年までの先生は昼間から酒を飲みろくに学校に来なかったため、サマ村の若いラマ(お坊さん)が彼を追放。しかし、その追放された先生の言い分は「子供達が学校にこないから酒を飲んだ」とさ。どちらも真実でしょう。

 主な科目はチベット語、ネパール語、英語、理科、算数、地理。重点的に行っているのは語学。ネパール政府はチベット語など必要ないとの方針だが、サマ村では独自の文化を残したいとチベット語などの先生を受け入れている。サマ村としては人口 1000 人の村人の各家庭から一人ずつ子供を学校に通わせる事を目標に掲げている。このガウリシャンカール小学校を卒業しインドなどに留学するケースもあるとか。どの村も子供達の教育の必要性を感じ取っているようです。校長先生は「教育が全て。教育がなければ職業を選べない。

子供達が村を出てさらに勉強し、再びこのサマ村に戻ってきて村の為に働いてほしい。例えば、この村には医者がいない。将来、彼らの中から医者になってくれれば」と熱く語ってくれました。

 方や恵まれた日本社会では不登校が社会問題になっている中、サマ村の子供達は裕福な教材があるわけではない。また、食べ物も満足に支給されずお腹を空かしているにも関わらず、それでも一生懸命、先生のお話を聞き熱心に勉強をしているその姿に私達が失ったひたむきさ、必死に生きている姿を見ました。

4月20日 サマ村にて 野口健