「4200m地点 3 度目の清掃」
捨てられていた、チャイニーズサングラス(ナウいでしょ?)
谷口けいさんがマナスルの山頂を目指しベースキャンプを出発し、今度は我々清掃隊が出陣。午前 10 時 30 分、野口、阿久津、平賀、 7 名のシェルパは4200m地点の旧ベースキャンプ地を目指した。このポイントは 3 回目の清掃で過去に約 150 キロのゴミを回収している。現在のベースキャンプから下って一時間強。帰りは約 2 時間ほど登り返す場所にあり、往復すればなかなかの運動量になる。谷口けいさんが「けんさんの分までマナスルに登ってくるからね!」と言ってくれた。けいさんはマナスル登頂に専念し、僕は清掃活動に専念する。それでいい。
どうしていつも、僕はゴミに囲まれているの?
今日はガラス瓶のかけらが多く指を切らないように気をつけた。残念ながらどうして毎回、日本語のゴミが発見されるのだろうか。大量ではなかったが、日本語で書かれた缶詰やカップラーメンを回収。 2 度ほど清掃している場所なので見た目は綺麗になっているが、さすがクリーニング・シェルパ。勘で土を掘り起こしてみると土の中からゴミがでてくる。
あ〜、僕もビールが飲みたい!
茶摘みたい!
みんなでゴミの仕分け
ゴミを拾いながらも、景色に心を癒される
我々はいつしかゴミハンターになっていた。以前も原稿で書いたが、ゴミを捨てる人の立場になって探してみれば見つかるもの。今日も 2 時間ほどで 40 キロほどのゴミを回収した。これで合計 210キロ。目標にしているゴミ回収量までまだまだゴールが遠いなぁ〜。捨てられていた中国製のサングラスをかけてみたが、なかなかシブく、なういとの事。いけてるとの評判ですが、果たしてどうでしょうか?
2006 年 5 月 14 日 マナスル・ベースキャンプにて 野口健
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