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「チュクンリーピークに登頂!」

:*写真をクリックすると拡大します。

 1月8日にロブチェピークに登頂し、9日はディンボチェ村で一日休養。シェルパ達は遠征生活に慣れているので、ちょっとでも時間があれば体を洗ったり、髭を剃ったり、また洗濯を行う。遠征は生活の一部なのです。久々の休養、この日は朝からみなそれぞれ、ゆっくりと過ごしました。急激な運動に背筋がパンパンに張っていたのでデェンディーに解して頂きました。あ〜久々に人の手に触れられ気持ちよかった。

チュクンリー山頂にて

だから、なに? シャリバテ克服の平賀カメラマン

 1月10日、トレーニング最後の目標であるチュクンリーピーク(5550m)登山を行う。ただ夜中から強風が吹き荒れこの日は歩行が困難なほどであった。午前7時、ディンボチェ村を出発しチュクン村を経由し、チュクンリーピークの山頂を目指す。アイランドピーク、そしてなによりもローツェ南壁がお見事。昨年末に日本隊が世界初、冬季ローツェ南壁登頂に成功。その南壁を眺めながら一体どこをどう登ったのか予想もつかないほど険しい壁にしばし見とれてしまった。

きれい好きなクリシチナ アンブティーちゃん

 午後1時半、強風の吹き荒れるチュクンリーピークに登頂。これで今回の高所トレーニングはカラパタール、ロブチェピーク、チュクンリーピークとそれぞれに登頂し終了。それなりに手ごたえを感じ、またそれ以上にヒマラヤに癒されました。エベレストやマナスルなどの清掃活動と違い無条件に楽しかった。やっぱり僕はアルピニストだったんですねぇ〜 だからヒマラヤ登山は止められない。

綺麗に整頓されているシェルパの台所

 平賀カメラマンもこの日はアタック直前にラーメンをたらふく食べたのでしゃりバテにならず元気満々。意欲的に撮影していました。いつも平賀カメラマンが凄いと思うのはどんなに過酷な現場でも撮影を行うこと。登るだけでも大変なのに、登りながらの撮影となれば極めて困難。いずれ日本を代表する極地カメラマンとなるでしょう。

夕焼けに染まるローツェ南壁

 チュクンリーに登頂しこの日はパンボチェ村まで下る。何日間もお世話になったディンボチェ村のパパとママにお別れした。パパ、ママとは僕が15年前に始めてヒマラヤにやってきた時からのお付き合い。ママは女優の市毛良枝さんと、 田附秀起 (事務所スタッフ)のお母さんを足して2で割ったような顔をしていて暖かい微笑みに今までどれだけ癒されてきたことか。凍てつくヒマラヤで女性の優しさ、暖かさはなによりも最高のご褒美です。お二人はヒマラヤの僕のパパとママです。

ディンボチェのパパ、ママと

ディンボチェのパパの編み物

隠し子? 洗濯屋の健ちゃん?
トレーニングを終えおどける野口 デェンディーのマッサージ

 

チュクンリー山頂にて 寒いよぉ〜

 1月11日、クムジュン村まで降りる。昼間にテリー伊藤さんのラジオに衛星電話で生出演。久々に仕事をしました。テリーさんはいつも僕の活動に興味をもってくださる。特に環境問題やモラルに関する出来事には強い関心がある。僕の仲間です。夕方、クムジュン村に到着した時、ふと振り返ったらローツェ南壁が夕焼けに真っ赤に染まっていた。昨日はその壁の真横にいたんだと、考え深いものがあった。明日(12日)は休養。13日はクムジュン村の人々と清掃活動を再開します。それでは、ナマステ!

2007年1月11日 クムジュン村にて 野口健