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「ディンボチェ村にて清掃活動」
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  イムジャ氷河湖からディンボチェ村に戻り、この日は移動なし。ナガゾンピーク、チュクンリー、イムジャ氷河湖とたて続けに移動してきたので、さすがに疲れがでてきたかな。藤村氏は血中酸素濃度が50%代まで落ち込み、これ以上標高をあげるのはリスクがあると判断し、本人はエベレスト・ベースキャンプまで上がりたいと熱望していたが、今回は断念して頂いた。山は逃げない。いつでもチャンスはあるもの。娘がこの世に誕生したばかりであの世にいかれては困る。(我が家のように旦那に大量の生命保険をかけてヒマラヤに行かせたがる家庭は別ですが)また野口健事務所の参謀を失うわけにはいかない。藤村氏には一足先に帰国して頂きG8環境大臣会合特別シンポジムに向けての準備に専念して頂きたい。それにしてもあれだけ高度障害に苦しみながらも、自身が関わっているイムジャ氷河湖になにがなんでも、這ってでも行きたいんだと、あの意志の強さはさすが野口健事務所の飯島秘書官でした。

  午後から村人や我々のポータに呼びかけてディンボチェ村の清掃活動を行った。村の中心地にはさほどごみは落ちていないが村はずれの崖などの斜面には大量のごみが捨てられてあった。崖の下には川があり、ごみはそのまま川に流されていく。下流にはいくつもの集落があるわけで、ガイドのアンドルジさんは「私の村もこの下にある。ごみを拾った後にディンボチェ村の人たちに河原にごみを捨てないようにお願いする」と話していた。

ごみ拾いを楽しむポータ達

今は規制されたビンを回収・アンドルジシェルパさんと

 途中、トレッキング中の日本人女性の村田まゆみさんが我々の活動を目撃し現地参加してくださった。清掃活動は約3時間、回収したごみは約250キロ。ごみの大半は空き缶、ペットボトル、ビンなど。山小屋から出るごみが多かった。



ペットボトルなどが多かった



おおよそ250キロの回収

 清掃後に参加したポータたちに感想を聞いてみた。タンベルさん(19歳)は「今回初めて清掃活動をした。私はここよりずっと下にある村から来たけれど、今度は自分の村をきれいにしたい」。ミランさん(21歳)は「僕の村は外国人が来ないから空き缶などのごみはないけれど、そのかわりにララ(インスタントラーメン)の袋やビンなどのごみが多い。地元の人がきれいにすることが大切だと思う。僕も村に帰ったらみんなに伝えきれいにしたい」と嬉しい言葉であった。以前SPCC(Sagarmatha Pollution Control Committeeエベレスト国立公園の汚染を監視している機関)のメンバーが「ポータのマナーが悪い」と嘆いていたがこうして一緒にごみ拾いを続けていくことで確かに時間はかかるかもしれないけれど少しずつ意識は変わっていくことだろう。

 その後、エベレストを目指す三浦雄一郎さんとヒマラヤにて再会。色々ありチベット側から急きょ、ネパール側からの挑戦となったことなど精神的な負担もあるのかもしれませんが、お元気なご様子に嬉しかった。三浦親子、また関係者のみなさんが無事にエベレストに登頂されることを心から祈願しております。

三浦雄一郎さんと

三浦ファミリーと

2008年4月16日 ディンボチェ村にて 野口健