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「マナスル基金、新校舎に訪れて」


  我々はマナスル峰山麓のサマ村に学校建設中ですが、建物に関しては9割ほど完成。後は内装と暖房器具、そして寮のベッド。それとこれが最も大切ですが、水。学校の近くには安定して水が手に入る場所がないため、何処からかパイプで水を引っ張ってこなければならない。サマ村の上流になると約2キロのパイプを使わなければならないが、長すぎるような・・・。これは専門家の意見も聞きながら至急取り組まなければならない。

 第二次工事はもう間もなくスタートしますが、食堂、グランドの整備、などなど。12月までには全て完成させたい。

上空から見た建設中のマナスル学校

子どもたちから歓迎を受けて

頭の中は既に第二工事のことで一杯

 4月26日、清掃後、生徒達と父母を建設中の新校舎に集めこれからの経緯についての説明会を開きました。学校計画を発表した頃は、親の中には「子供は労働力。学校に子どもを取られてはたまらない!」といったような反発もあったものの、あれから3年。そのような意見はごく一部になりつつある。少しずつであるが教育の意味を理解しようとしている。

 今現在使用している校舎はまるで馬小屋のように狭く暗く、こんな所で勉強しているのかと不憫ですが、もう少し待って頂ければ、明るく広い新校舎に移れる。子どもたちも初めて訪れた新校舎の中を見学し大喜び。

今年からノエビアさんもマナスル基金の仲間入り!

新校舎と子どもたち

今現在の教室

この旧校舎も今年でお終い

 そして秋田県立大学の二村宗男助教授、そして研究室の学生たちが今年2月にサマ村入りしソラーシステムを設置してくださった。おかげで寮の各部屋が明るくなりました。本当にありがとうございます。またこれもとっても嬉しかったのは彼らが日本からランドセルを20個ほど集めてくださり、これが大人気。もちろん、ネパールにはランドセルがないので初めて見るランドセルに「うわー」と目をキラキラさせながらおおはしゃぎ。ランドセルには寄付してくださった日本の子どもたちの写真やメッセージが書いてあり、村の子どもたちも「日本のみんなにありがとう!」と嬉しそうでした。

 12月に私は再びサマ村入りしますが、それまでにさらに100個ほどのランドセルを集めたい。

秋田県立大学の学生によって設置されたソーラーシステム

寄付されたランドセルを背負う

富士電機さんのソーラーシステムが僕の原稿通信を実現してくれています

子ども達と新校舎に向かう

  お祭り参加(これはたまたま)、清掃活動、学校視察、また父母との意見交換会と二泊三日の短いサマ村滞在でしたが、とっても意味のある時間を過ごせました。これでカトマンズに戻ります。

 

ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト・前編
ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト・中編
ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト・後編

4月26日 サマ村にて 野口健