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「野口健写真集〜フラミンゴが減少したナクル湖〜」

5年ぶりにナクル湖へ。塩湖であるナクル湖は「世界一の鳥の湖」と言われ100〜200万羽のフラミンゴの群が生息することで有名。僕が初めて訪れたのは20年前。高校生の時、キリマンジャロに登った後にふらりとナクル湖に出かけたのですが、湖面一面にフラミンゴ、そして空を見上げるとペリカンが至る所に飛んでいて、その多さに驚いた記憶が未だに鮮明に残っています。今回は時期的な何かが影響しているのか分かりませんが、20年前に比べると減少しているのは明らかであった。



以前、JICA関係者の方にお話を聞いたところ、ナクル湖周辺も市街化、農地化が進み、また産業などで急激に水の需要が増え、ナクル湖の水位が下がったとのこと。そして汚染された排水がナクル湖に流れ込んだ。汚染や干ばつによってフラミンゴの餌となる

バクティリアや藻が減少したそうです。また観光客の増加も影響あるだろうと。







ただ少なくなったとはいえ、フラミンゴは見ていて癒されますね。群はまるで薄いピンクのじゅうたん。撮影しホテルで確認したらまるで「絵」のような写真。距離が離れていたためにグッと迫るような写真撮影は出来ませんでしたが、ほんわりと癒される、のんびりとした雰囲気になったかなぁ〜と。







アフリカの旅で気がついた事は風景写真よりも動物写真が多くなってくるので望遠レンズが大切だということ。私は300ミリまでしか持っていませんが、次回は500〜600ミリぐらいを用意したい。何故ならばどうしても近くから動物を見たくなる。そして撮影したくなる。しかし、安易に野生動物に近づくのは野生動物にストレスを与える事になるだろう。したがって双眼鏡や望遠レンズは重要な役割を果たすのだ。(ちなみに今回のナクル湖で撮影した機材はオリンパスのPEN2 レンズは70―300mm 5.6)



帰国したら20年前に撮影したナクル湖の写真がありますので今現在と比較してみます。そしてこのブログにも20年前の写真をアップしますね。どれだけ変化したのか、それはナクル湖もそうですが、僕自身も・・・。いやいや、気持ちは20年前と何一つ変わっていませんよ!

2010年9月11日 ナイロビにて 野口健

PS(最近のブログは私の写真集が続いていますが、キリマンジャロ登山後に平賀カメラマン写真集もアップされますのでご期待ください)