キャンプ2より電話あり。雪崩に遭遇しました。
5月3日午後14時、キャンプ2より電話がありました。
キャンプ1からキャンプ2に登っている時に、雪崩に遭遇。危機一髪でしたが、シェルパ含め、一人の怪我人もなく、皆、無事でしたとの事。一旦、キャンプ2に行きましたが、本日は、再び、キャンプ1に戻ります。
音声はこちらより
「ただいま、キャンプ2に到着しましたが、キャンプ1と2のちょうど、中間地点ヌプツフェイスの真下を通過中に雪崩が起き、ダイレクトに直撃しました。
僕と平賀カメラマンとダワタシシェルパと他の日本隊のシェルパ3人いましたけど、真上から雪崩が来て、ちょうどクレパス地帯で、右も左も逃げれなかったんです。それで全員、輪になってしゃがんで、息が吸えるように口元だけのスペースを残して、なんとかなりました。
ラッキーだったのが、昨夜降った新雪の雪崩だったので、スピードがあったのですが、軽かったので、僕らの上を通過していきました。
通過中、息ができなくて、もうこれで終わるかなと思いました。6人が、しがみあって、掴み合ってなんとかなりまいした。
まあ、なんとか、無事でした。
だいぶ、歓迎をしてくれたものだと思っています。 僕も、サーダーのダワタシもスノーパウダーを吸い込んだので、気管をやられました。
今日は、キャンプ2でゆっくり休んで、キャンプ1に降りたいと思います。 今日は、順応で上がってきたので、明日もう一度、キャンプ2に上がりたいと思います。 今年は、雪が多いので、雪崩に気を付けなくてはと思います。
雪崩が通過したあと、平賀カメラマンの姿が見えなかったので、やられたかと思って、「平賀〜!」って叫んだら、 シェルパの足にしがみついて、残っていました。
今は本当に6人全員が無事だったということがよかったと思います。 この10年間のなかで、瞬間的にはもっとも今日がピンチだったので、乗り越えたので、まだ次があるかなと。
まあ、冒険というのはそんなものですから、なんとかクリアして、頑張りたいと思います。 また、雪が降ってきて、これから雪崩が起きたところを降りていかないといけないので、気を付けて帰りたいと思います。
あれだけの雪崩にあって、無事だったので、僕の日頃の行いが良かったのかなと思います。
では、ナマステ!」
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