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エベレストベースキャンプで清掃活動 。



4月23日、「エベレスト・富士山同時清掃活動」が予定されていたが、富士山側は豪雨で清掃中止。そしてエベレストサイドも中継後から再び雪が降り出し同じく中止。震災により自粛オンパレードの中でなんとか実現させたいと決行した同時清掃活動でしたが、豪雨では仕方がない。それにしてもこの自粛の連鎖はなんなのだろうか?イベントを中止するのならばその分だけ被災地に具体的に何かをするのならそれは十分に理解できるが、ただの自粛にどれだけ意味があるのだろうか。富士山クラブによれば富士山清掃活動もキャンセルが相次いでいるとか。震災直後ならまだしも・・・。

この度のエベレスト清掃活動も「自粛したほうがいい」といった声がありましたが、自粛の連鎖は社会を暗くさせるだけだ。時に自粛という選択肢はあまりにも安易であり逃げだとも思う。「こんな時になにやっているんだ」と批判されたくないのかもしれないが。逆にこんな時だからこそやらなければと私は思ったりします。少なくとも私が関わる清掃イベントの自粛はない。

そして本日(5月1日)、エベレストBCの清掃活動を行いました。シェルパのダワ・スティーブンと一緒でしたが、彼は2003年以降、私の後を引き継いでずっとエベレストで清掃活動を行ってきた。今では彼がエベレスト清掃のシンボルとなり、他のシェルパ達に大きな影響を与えている。シェルパが中心になってエベレストを守っていく。これこそ私が望んでいた事です。そのダワ・スティーブンと再び一緒になってエベレスト清掃活動を行える事がなによりも嬉しい。


ダワ・スティブンシェルパと


氷を砕いてゴミを探す

だいぶ綺麗になったBCでしたが、それでも凍った氷河の表面をピッケルで叩くと氷の下から古いゴミが出てきた。この3日間ほどで約400キロのゴミを回収。

明日からはアイスフォールを超えて上部キャンプへ。まずはキャンプ1(5800M)、キャンプ2(6400M)で清掃活動。そして出来ればキャンプ3(7300M)をタッチしベースキャンプに戻ってきたい。5〜6日間の行程となります。


アイスフォールの入り口辺りを清掃


残念ながら日本語がゴミも目立った

今日、残念な知らせがベースキャンプに入った。今朝、今シーズン最初の犠牲者がC3ででた。詳細は分かりませんが、おそらく高山病だとのこと。ヒマラヤはとにかく高所順応。焦らずに一歩一歩進みたい。


約400キロのごみを回収。日本語のごみも目立った。