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5月11日
■BC滞在 合計54本の酸素ボンベ回収

 今日は、久しぶりに晴れた。ここBCからもチョモランマの逞しい姿が良く見え、気持がいい。公募隊のラッセルブライス氏がBCへと降りてきてチャンツェ中国登山隊のゴミが酷いと嘆いていた(チャンツェとはチョモランマの真横にある7500メートル級の山)。

 チベット登山協会と我々日本隊が協力しあって中国の山を清掃しているその横で中国人がゴミを散らかしている状況に正直愕然とした。国民性も関係するのかもしれないが、彼らも我々の活動を当然知ってのことであるわけだから、まったくもってけしからん話である。数日後我々は彼らのキャンプ地にいき、ゴミの状況を調査し、記録を撮る。その素材を中国の報道機関に提供するようチベット登山協会に提案する。

 時代の流れに逆行する団体に対し、毅然とした態度でのぞまなければならないだろう。その役目はチベット登山協会であり、中国登山協会だと私は思うのだが・・・。

 1つ、残念な出来事が他の山で起きた。チベットにある、世界第6位の高峰チョーオユ(8201m)で5月5日、アタックしたロシア人登山家2人が行方不明となり、死亡は確実となった。恐らく悪天候の中、アタックを強行し、雪崩などによる遭難かと見られている。チョモランマのグルジア隊の話では、ロシア隊は毎年のごとく悪天候の中、アタックを強行し、遭難しているとの事。

 確かに、私も毎年ロシア隊の遭難を耳にしている。韓国隊も同様で、毎年のように彼らの遭難を聞く。悪天候の中、まるで突撃隊のように魔の山に突っ込み、帰ってこない彼らが、背負い込んでしまっているものが一体なんなのか私には分らない。ただ、97年のチョモランマに挑戦していた韓国隊隊員が「登頂しなければ帰国できない」と呟いていたのが印象的であった。

 ABCからの連絡で、さらに酸素ボンで25本を7900メートル地点から回収したとの事。これで合計54本の酸素ボンベ回収に成功。明日、10人のシェルパが7900メートルへとゴミ回収へ向かう。明後日、さらに10人程のシェルパが8300メートル地点の最終キャンプへとゴミ回収に向かう。私も、村口カメラマンも14日までここBCで休み、それから最終キャンプへと向かう。残り2週間、シェルパ達も気合が入ってきた。あとは天候の安定を祈るのみ!