清掃活動の最近のブログ記事

環境問題は人間社会が相手

| コメント(9) | トラックバック(0)
またまたブログアップが久々になってしまいました。相変わらず全国行脚でパソコンに向き合う時間が少なかったということもありますが、それ以上にツイッタを始めたらそれが面白くて、ハマっていたということもあります。これからは両方頑張ります!

前回のブログ更新時から今日までの活動は以下

6月5日  秋田県の雄物川で清掃活動に参加し午後はパドラーズシンポジウムに参加。
6月6日  一橋大学で講演 夜はMRサンデーに出演
6月7日  山梨県へ 富士吉田市の堀内市長、鳴沢村の小林村長へ表敬訪問
6月8日  ベストファザー賞受賞
6月11日 都内にて講演
6月12日 石川県輪島市にて講演
6月13日 山形県村山市にて講演
6月14日 都内にて講演 夜は日本テレビの特番の収録
6月15日 都内にて講演 夜は田中康夫氏、木内実氏、有元香氏と会食
6月16日 「テリー伊藤・たい平ののってけラジオ」に出演後、岩手県前沢町にて講演
6月18日 愛知県西尾市にて講演
6月19日 長野県長野市にて「チベット問題」をテーマの講演会 午後は善光寺訪問
6月20日 富士山清掃活動 
6月21日 河口湖町 渡邊町長へ表敬訪問、午後は河口湖町、鳴沢村にて自民党候補予定である宮川典子さんの応援演説

とっ まあ~こんなふうに動いていました。
テリーさん、たい平さんと (2)
テリー伊藤さん、林家たい平さんと

それにしても雄物川のゴミは凄かった。地元のNPO団体が清掃活動を始め行政にも呼びかけ地道に清掃活動を行ってきました。そしてさらに県民に対しても関心を持ってもらうためシンポジウムが開催され参加してきました。

私たち富士山クラブと同じように行政が動くまで待つのではなく、まずは自分たちでアクションを起こす。それから行政や地元の人々にも呼びかけ活動の輪を広げていく。行政がなにもしないと批判するのも1つの方法かもしれないが、まずは自分たちでアクションを起こさないと何を言っても信憑性がないというか説得力を持たないわけです。したがって秋田パドラーズの方々の「まずはアクション」に大いに共感。来年も清掃活動なりシンポジウムが開催させるのならば参加したい。
雄物川をカヌーで漂着ゴミ視察
雄物川をカヌーで漂着ゴミ視察

雄物川の中州でゴミを拾う
雄物川の中州でゴミを拾う
秋田パドラーズのみんなと
秋田パドラーズのみんなと

7日は富士急行の堀内社長と共に富士吉田市長、鳴沢村村長の元へ表敬訪問。特に堀内社長とは富士山の環境問題ではこの10年間一緒に取り組んできました。富士山の清掃活動を始めた10年前、地元から

「環境問題は地元の経済の足を引っ張る」
「入山制限されたら客が減る」
「世界遺産にするといって河口湖のブラックバス放流が禁止されたら大打撃だ」

などといった反対意見が相次いだ。その中で地元企業でもある富士急行の堀内社長が助け船を出して下さった。「野口さん、反対意見が多いでしょうが、富士山清掃活動には地元の企業として感謝しています。一緒に取り組んでいきましょう!」と清掃キャンペーン含めまた地元の市町村とのパイプ役になってくださった。

今回もその一環として市役所、村役場に表敬訪問しました。ゴミを拾うだけでは根本的な解決にはならない。ゴミを拾いながら地元市町村、両県(山梨・静岡)、環境省なりに働きかけ一緒にアクションを起こさない限り本当の意味で富士山は変わらない。ゴミを拾いながらどうすればゴミが出ない社会を作っていけるのか。清掃活動を始めた当初、環境問題の相手は自然といったような印象を持っていたが、動植物が環境破壊するわけではなく人間社会。

人間社会が相手となればそれは様々な人が関わってくるわけで一筋縄にはいかない。当然のように反対意見も出てくるわけです。アメリカの国立公園は基本的に国有地。しかし、日本の国立公園の場合、環境省の所有はたったの2パーセント。つまり一方的に管理できるわけではなく、他省庁や地元行政、また地主と合意形成を行わない限り一歩も前に進めない。この合意形成が実に難しい。しかし、その合意形成を軽視し一方的に活動を展開しても限界がある。富士山でゴミを拾いながら山を下りてくれば定期的に環境省なり県なり市町村に訪れては声をかけてきたのはまさにこの合意形成のため。みんなで取り組まないと。

環境の環は読み方を変えたら「わ」。つまり関係性であり連携だ。一部の人が行うのは「環」ではない。この「環」をどれだけ広げていけるのか、そこが最大のテーマです。
富士急行の堀内社長と (2)
富士急行の堀内社長と
富士山の地図を広げながらのご説明 (2)
富士山の地図を広げながらのご説明

鳴沢村 小林村長、堀内社長と (2)
鳴沢村 小林村長、堀内社長と
P6210766
河口湖町 渡邊町長と
吉田市長と (2)
富士吉田市の堀内市長と

富士山清掃活動中
富士山清掃活動中

P6200761
富士山清掃にて

一橋大学にて講演
一橋大学にて講演
講演中の様子
講演中の様子

田中康夫さんとは初対面。テレビで拝見する印象とは大きく違いとても気を使われる方でした。そしてお話の幅が広いというか、永遠と話し続ける事が出来るパワーに圧倒。政治の話からそれこそ女性の話まで(笑)以前から交流のある木内実氏が紹介して下さったのですが、田中康夫さんは僕の本を全て読まれ、またホームページにブログも過去の記事まで遡って読まれていたのには驚き。遅くまで飲みながら様々なお話をさせて頂きましたが、共通するテーマも多く、これから一緒に「何かが」できると直感ですが、明確に感じていました。(あっ 別に一緒に政治活動するという意味じゃないですよ)
田中康夫さんと (2)
田中康夫さんと

8日のベストファザー賞は受賞のお知らせを頂いた時には心底驚いた。かみさんに電話で報告したら受話器の向こうから「辞退しなさい!あんたがベストファザーなんて詐欺だ!」と鬼の声が・・・。返す言葉もなかなか見つからなかったが「あの~これはベストファザー賞であってですね、ベストハーズバンド賞ではないのですが・・・ダメでしょうか?」と伝えたら「あっそっか」だって。「おめでとう」一事なし。まあ、どの賞をとってもいつも通りですが。

 まっ 色々あります。本当に。よく人様からは「結婚してからは危険な冒険はしなくなりましたか?」と聞かれますが、我が家はまったくもって逆。結婚してからの方がヒマラヤ挑戦が増えている。何を持って危険か?人にとって危険は色々。ヒマラヤの雪崩よりも家庭内雪崩の方がよほど恐ろしい。私にとっては家よりもヒマラヤの方が安全地帯?
ベストファザー賞受賞
ベストファザー賞

余計な事をペラペラ喋ってしまった
余計な事をペラペラ喋ってしまった

(チベット問題に関しては次回以降にレポートします)
いつも野口健の応援をありがとうございます。
2001年から行われているコスモアースコンシャスクリーンキャンペーンに関するCMに野口が出演しています。是非ご覧ください。




サマ村清掃編

| コメント(7) | トラックバック(0)
4月26日、サマ村にて学校の子ども達と清掃活動を行った。この清掃活動も2006年に訪れてから毎年のように行われてきた。最初の頃は何がゴミで何がゴミじゃないのか分かっていなかった村人。例えば落ち葉やヤクのフンを集めてくるので、
_MG_8823


「不法投棄に宣戦布告」ついに動き出す

| コメント(14) | トラックバック(0)
1月27日、千葉県佐倉市の雑木林にて森田千葉県知事、蕨和雄佐倉市長やまた地元の方々と清掃活動を行った。千葉県は不法投棄ワースト3位。昨年、千葉県環境大使に就任した際に森田知事に1つだけお願い致しました。それは知事自らの清掃活動です。不法投棄は明確な犯罪行為です。そして彼らの多くはあちらの世界の方々です。私も様々な経験をしてきましたが、不法投棄は極めて厄介。あのような連中にいくら環境問題を伝えても言葉は通じない。犯罪者集団に対しては摘発以外に方法はない。したがって森田知事には「不法投棄に対して宣戦布告しましょう」と提案。つまり千葉県は腹をくくって不法投棄と戦う事を意志表示する。その為には知事自らが現場に乗り込まなければ、そして現場を知り現実を背負って頂かなければとてもではないが不法投棄業者とは戦えない。

森田知事と
千葉県知事 森田健作氏と

P1120699
佐倉市長 蕨(わらび)和雄氏とバンパーを運ぶ

 私の提案に森田知事は「私は腹をくくっています。やりましょう」とその場でお返事を頂きました。その約束が実現し森田知事と二度目の清掃活動を行った。特に今回は不法投棄が酷い現場。森田知事は「なんだこれは!酷いじゃないか!」と報道陣の前で怒りを露わにし、参加者と一緒になってタイヤなどの粗大ゴミをトラックの荷台に運んでくださった。

P1120667
左から 森田知事、蕨市長、野口
P1120689


P1120727


 「知事の怒り」私はこれが最も大切だと思っています。富士山の樹海でも同じですが、私たち富士山クラブは不法投棄されたあの悪意に満ちたゴミと日々闘っています。この10年間、私たちを支えたのは怒りの感情なのかもしれない。犯罪者集団に負けたくない。その思いが私の戦闘意識をここまで育ててくれた。森田知事が動いてくださった事に私は大きな可能性を感じていた。今は不法投棄ワースト3位だが、必ず減らしてみせると心に誓っていた。
「不法投棄と闘っていこう!」と地元の方々
「不法投棄と戦っていこう!」と地元の方々と意見交換を行った

清掃前に千葉県職員と打ち合わせ
清掃前に千葉県職員と打ち合わせ

 一般的に環境大使といった「大使」というポジションは形だけのもの。名誉職みたいなもので、お飾りといった要素がたぶんに強い。しかし、私が環境大使になったからには明確なアクションを、つまり変化を起こさなければならない。そうでなければ千葉県の皆さんに申し訳がない。

 選挙が近づく度に色々なお誘い、また噂が飛び交います。私は政治に対して諦めてしまったらこの国は終わると常々思っています。しかし、政治とはバッチを付けている人たちだけが行えるものなのかどうか。逆にバッチを付けていない方が本当の意味での政治ができやしないのか、それは人それぞれ、その人のキャリアなり、それまでの立ち位置によって変わってくるのでしょう。 期待されること自体はけっして悪いことではない。ただ、私は私のやり方でこれからも社会と関わっていきたい。

清掃後に千葉の放送大学にて清掃活動や学び
清掃後に千葉の放送大学にて清掃活動や学びの意味について語った


ちばとぴ 「不法投棄、絶対許さない」

過去のブログ
2009年8月14日 不法投棄に宣戦布告 千葉県環境大使に就任
2009年9月26日 森田健作千葉県知事と清掃活動
2009年12月13日 千葉県で環境学校開催

地元・千葉県にて「野口健環境教室」を開催

| コメント(11) | トラックバック(0)

 2009年12月8日、千葉県市原市立有秋東小学校4~6年生対象に野口健環境教室を開催。今年、千葉県環境大使に就任しましたが、森田知事には「名前だけの環境大使にはなりたくない。私が環境大使になるのならば具体的なアクションを起こしたい。名前だけの大使ではなく私を思いっきり使ってください」とお願いしました。



P1110446


朝にご挨拶
朝にごあいさつ
P1110346
 

 何故ならば富士山やエベレストでの清掃活動を中心に今まで環境活動を続けてきましたが、気が付いてみれば自身の住まいのある千葉県は不法投棄全国ワースト3位。県内の道路には車から捨てられたポイ捨てされたゴミも多い。したがっていずれは地元でも活動を展開しなければならないと考えていたので、この環境大使就任を一つ地元でアクションを起こしてみたかった。千葉県も今年になり新知事が誕生し、森田健作知事となら色々な事に取り組めるだろうと心して環境大使を引き受けました。

P1110429

P1110339


 まずは環境大使就任後、9月に森田知事と清掃活動を行った。次に県内の小学校にて現場型環境教育をさせてほしいと千葉県に要請。自身が理事長を務めるNPO法人セブンサミッツ持続社会機構では「野口健環境学校」を各地で行ってきましたが、その経験を踏まえ義務教育の中で環境教育を普及させたいと、4年前から長野県小諸市とタイアップし小諸市にある小学校6校中6校と毎年間伐体験などを中心とした「野口健森林教室」をスタート。行政主導で義務教育に現場型環境教育を取り入れたのは全国で小諸市が初めて。

 そして昨年から橋本龍太郎氏の地元である岡山県総社市の片岡市長から「環境観光大使を引き受けてほしい」と依頼があり、同じく「義務教育の中で環境教育をさせて頂けるのならば」と依頼。今年の10月から環境学校が総社市でスタート。ちなみに片岡市長は橋本龍太郎氏の秘書を務めておりその頃からのお付き合い。

そしてこの12月から千葉県で環境教室がスタート。こうして小諸市から始まった取り組みが少しずつではありますが、着実に全国に広まりつつある。一気に全国全てに広げる力も能力もありませんが、こうして1つずつ着実に広げていければそれでいいと思います。何事もコツコツ。


川に降りる子どもたち
川に降りる子どもたち

 市原市立有秋東小学校4~6年生の130人と学校近くの立野川で清掃しました。清掃といっても地下を流れるトンネルの中での清掃でドロドロになる。子どもたちは慣れているようで、準備がよくヘッドランプを付け、なかにはヘルメットまで。深いところでは子どもの腰付近まで深く長靴の中にも水が入る。冬の川とあって冷たい。まっ暗闇の中でなんともマニアックな清掃活動でしたが、それでも嬉しそうに元気よく川に沈んでいるゴミを拾っている姿にこの学校が今まで行ってきた環境問題への様々な取り組みがちゃんと子どもたちにちゃんと根付いている事を物語っていた。

冷たいトンネル内の水が全身を冷やす
冷たいトンネル内の水が全身を冷やす

ヒャー水位が深く水が長靴の中に・・・。
ヒャー水位が深く水が長靴の中に・・・。冷たいよ。
ヘドロにトタン屋根が埋まっていました
ヘドロにトタン屋根が埋まっていました
泥水からトタン屋根から自電車までゴミは様々
泥水からトタン屋根から自電車までゴミは様々
 来年の2月には千葉県と一緒に県内にて「環境子ども会議」なり「環境子どもサミット」なりを開催する予定です。
小さなトラック一台分のゴミを回収
小さなトラック一台分のゴミを回収 
暗闇の中での清掃活動
暗闇の中での清掃活動


 私は父の仕事の関係で幼い頃から転々と移動の連続で実家や地元といったものがなかった。正直、地元をもっている友が羨ましかった。それだけに千葉県民となった以上、可能な限りやれる事は何でもやりたい。


ベネッセ教育ニュース 野口健 環境教室を通して教えたい事


久しぶりに教室内で給食を頂きました
久しぶりに教室内で給食を頂きました
また来年もやろうな!
また来年もやろうな!

都レンジャーとのパトロールを終えた次の日から今度は和歌山市磯ノ浦海水浴場にてアムウェーさん主催の清掃活動に参加してきました。山から海へと、頭の中の切り替えがなかなか追いつきません。最近、何屋さんか分からなくなることが多いですが、1つだけハッキリしていることはゴミ拾い屋さん?
P1100737


 「環境問題は現場から」といつも講演会などで偉そうに話していますが、確かにその通り、「相変わらずいい事言うなぁ~」と我ながら思いますが、ただ現場に通い続けるのもなかなか大変です。特に最近は、移動が続くと・・・年なのかもしれませんが。
ただ、同時に現場からもらうエネルギーもあるんですね。特に都レンジャー隊員たちと数年ぶりに歩き本当に良かった。彼らは日々が現場。隊員の一人が森の中を歩きながらしきりに上を気にしているので訪ねてみたら「弱っている枝があれば後で落とします。折れて登山者に当たれば怪我をします」と。大自然の中でそこまでしなければならないのかと驚きもしたが、「野口さん、私が都レンジャーになったころ先輩レンジャーに「歩きながら上部の枝の事まで見られるようになったらレンジャーとしての仕事がようやくできるようになったということです」と言われた事があります」と。なるほど。私はもう20年以上、山を歩いてきたが、頭上の枝の事を気にしながら歩いた事はない。一登山者とレンジャーとでは同じ森を歩きながら見るポイントが異なる。レンジャーと一緒に森を歩かなければそういったレンジャーの1つ1つの気配りなど気が付かなかったに違いない。
P1100735


 レンジャーは自然を守りながらも登山者の安全にも気を配る。現場にこのようなレンジャーがいることでどれだけ安心できることか。これこそ国にはなかなか出来ない地方レンジャーの大きな役割なのだろう。そんな彼らと一緒に歩けたこと本当に良かった。

 ただ、雨からミゾレ、そして雪と体は冷え、この温室育ちのか弱いアルピニストは完全に風邪をひきました。翌日(11月19日)和歌山に前泊するものの、熱っぽくぜっ不調。夜、食事したお店のお姉さんの無愛想さは、ここ数年味わった事もないほどでまるで共産圏に迷い込んでしまったかと錯覚するほど信じられない対応に、一言カツを入れようかと思いもしたが、頭痛と寒気でそれどころではなくパッと頂いて早めに床に入りました。

P1100721


 そして清掃当日(11月20日)、タクシーに乗って海岸に向かったが運転手さんが間違えて手前の海岸で下され、しばらくトボトボ。数百人がいるはずの参加者もまったく見当たらず途方に暮れていたら地元の方が声をかけてくださり、場所を尋ねたら「もっとズット先ですよ。違うところですよ。私が案内します」と車を出してくださった。優しさに体は冷えていたが心は温まった。ありがとう!
P1100706


 アムウェーの方々と約2時間ほど清掃活動を行いましたが、この海岸、とってもきれい。地元の方に聞けば、近所の小学生たちが定期的にこの海岸で清掃活動を行っているとのこと。なるほど、だからか。こうして全国を清掃行脚していますと、その地域によって地元の人々の取り組みの差が大きい事に気がつく。一生懸命地元を守っている地域はキレイです。反面、その逆となればゴミだらけとなる。これ、とっても分かりやすいんです。ゴミなどの環境問題に限らず治安に関しても同じ事が言えるのでしょう。地元の取り組みが最も大切なのです。

 清掃活動を終え、東京に戻ってきた夜、鼻水ズルズル。あ~ 僕がゴミになりそう・・・。次の日、朝一の便で奄美大島へ。渋い男3人旅、いえ、濃い男3人旅の始まりです。

清掃行脚の日々 ~愛媛・熊本~

| コメント(25) | トラックバック(0)
 愛媛、熊本と清掃行脚から戻りました。10月9日、「拾えば街が好きになる運動」(JT主催)の清掃活動が愛媛・道後公園にて行われた。まず午前中に久米小学校にて小学高学年生を対象に講演会が行われた。テーマは「環境問題を一緒に考えよう!」。小学校での講演は久しぶりでしたが、誰一人寝る子もいなく、質問時間中も「ハーイ」と元気よく手が上がり先日の後遺症?から解放されたような、実に清々しくやりがいを感じていた。共にハッピーなのが一番いい。
久米小学校での講演

久米小学校での講演


 ただ、先日の某大学での経験は決して無駄ではなく、最初から聞く気のない学生たちをどのようにその気にさせるのか、これは一つの課題として残った。興味がある子は自分から積極的に向かい合ってくれるのだが、無関心と思われる学生たちにどのように話せば伝わるのか、興味を抱いてくれるのか、これが出来ればメッセンジャーとしてもう一歩先に進めるし、なによりも輪を広げる事ができる。学生から「私たちにも聞く、聞かない、権利があります」などと書き込まれているようでは私もまだまだ甘い。
質問に手を上げる子供たち

質問に手を上げる子供たち

 小学校の子どもの質問の中に「富士山ではゴミ以外に汚いものはなんですか?」とあり、これは今までにない指摘であった。「ゴミ以外に汚いもの」、う~ん、なかなか当てはまる言葉が見つからなかったが、これは問題発言になるかもしれないかな?と自覚しながらも「それはね、無法投棄する人間たちだ。樹海にトラックでゴミをたくさん持ってきて真夜中にこっそりと捨てる彼らの心が汚い。そうゴミ以上に彼らの心のほうが汚い」と答えた。人様を「汚い」と言うのは問題なのかもしれない。しかし、長年、富士山の不法投棄と格闘していると、彼らの存在がいかに哀れで醜いか、そして社会にとって害であるのか、あの樹海に埋められた注射器が全てを物語っている。

 小学校を後にし、松山市の中村市長と面会。昼食を共にさせて頂きましたが、うまが合いましたねぇ~。初対面とは思えないほど、人生観や哲学、また政治問題、対隣国に対する日本の在り方、接し方、などなど話が尽きなかった。昼食後に市長とトークショーを行い、夜には再び合流し、フグ鍋を突きながら語りあった。私は愛国者である中村市長の熱い人柄にすっかりと惚れました。これからも連絡を取り合いながら、テーマは日本。一緒に何かが出来るはずだと確信しました。そして私同様に中村時広さんもなんとなんと高校時代に停学になっていたこと。これ、なんとも嬉しい偶然じゃないですか。
中村時広市長と

松山市長・中村時広氏と

 中村市長とのトークショーを終え、夕方から道後公園へ。本日のメーンイベントとなる清掃活動開始。このJTさんの「拾えば街が好きになる運動」は5年前から全国の街で清掃活動を行ってきた。既に90万人の方々が参加。これは一つの企業としては日本最大規模の清掃イベントである。
道後公園での清掃キャンペーン!

道後公園での清掃キャンペーン!

 JTさんのイベントに参加するとよく「野口さんはタバコを吸いますか?」と質問される。もうタバコはやめたが、以前は吸っていた時代がある。あの時代かな?特にあの缶ピースが好きでしたね。ただ、このイベントはタバコを宣伝するものでは決してない。JTさんからすれば自分たちの商品がポイ捨てされているわけで、それはやめてほしいと、タバコを吸うにもマナーがあるのだと、清掃活動を通して伝えていこうとなったわけです。タバコについて私の考えは、あくまでも健康とマナーの問題。健康に関しては、完全に自己責任。ビールやウイスキーだって、飲み過ぎればアル中になる。塩だって摂取しすぎれば高血圧や脳卒中になる可能性が高まる。だからといってアルコールの存在がいけないわけでも、また宣伝をしていけないわけではない。あくまでも自身によるコントロールが求められるもの。くどいかもしれないが、砂糖だってそうだ。好きだからといって永遠と舐め続けたら虫歯にも糖尿病にも肥満にもなるわけです。
隙間からタバコの吸い殻を取り出すのが一苦労

隙間からタバコの吸い殻を取り出すのが一苦労


 次はマナーの問題。タバコを吸わない人の近くで吸うものではない。私もタバコをやめて気がついたのはあの煙の臭いこと臭いこと。新幹線の喫煙車両は絶望的な空間だ。あの空間を行ききしなければならないお弁当売りのお姉さんが実に可哀そうだ。最近ではお寿司屋さんでも禁煙とするお店が多い。これは大歓迎。特にカウンターでの喫煙は極めて迷惑だ。つまりタバコを吸いたかったら、人から離れて吸えばいい。人に迷惑をかけなければそれでいいと思う。そして何よりもポイ捨てしないことだ。

地元の子供たちに清掃活動の意義を話す

地元の子供たちに清掃活動の意義を話す
いやいや、癒される瞬間。女性は神様だ。

いやいや、癒される瞬間。女性は神様だ

 10月10日、この日は同じ県内の「ふたみシーサイド公園」で今度は日本アムウェーさんの海岸清掃イベントに参加。JTさんが全国の町での清掃ならば、アムウェーさんは全国の海岸を清掃している。このアムウェーさんの清掃キャンペーンも実に本格的で集められたゴミの分析を行い最終的には環境省にそれらのデーターが提出される。私以外にも例えばCWニコルさんやモイヤーさんもアムウェーの環境活動に共感し時に一緒に活動を行う。お陰でアムウェーさんの環境シンポジウムになると私の環境仲間が勢ぞろいしたりする。私もこの何年間で日本全国15カ所の海岸で一緒にゴミ清掃を行ってきました。詳しくは私の本「自然と国家と人間と」にも触れていますが、昨年は中国、韓国からも学生などを招待して西表島で清掃を行った。特に漂着ゴミが多い日本の海岸は他国から流れ着くものが多い。したがってゴミを海に流す側にも一緒になってこの問題を取り組もうと企画したものだ。今年はあともう2か所、一緒に海岸清掃させて頂きます。
清掃後、海岸でミニ講演会を行った

清掃後、海岸でミニ講演会を行った

ふたみシーサイド公園にて清掃活動!

ふたみシーサイド公園にて清掃活動! 

海岸清掃を終え、熊本へ移動。ふたみシーサイド公園からタクシーで飛行場に向かったが、なんと空港が閉鎖されているとの情報が入る。欠便?なぜ、もう台風は去っているじゃないか!と、そうしたらなんとなんと、滑走路にセスナ機が胴体着陸。故障かと思いきや、なんとまあ~信じられない事に車輪の出し忘れだって。そんなまぬけなパイロットいるの?トイレに入って用を足すときにズボンを脱ぎ忘れたまま、つまりズボンもパンツも履いたまま、うんちしちゃうようなもの。

 信じがたいねぇ~と呆れ半分、怒り半分、結局、欠便となり、慌ててフェリー乗り場へ。船で広島へ。瀬戸内海を渡るのだが、瀬戸内海に沈むあの夕陽の美しさに車輪出し忘れパイロットへの怒りも何処かに飛び去り、しばし眺めていた。近年、船旅は少なくなってきているから、これはこれで貴重な機会となりました。特に高速道路が無料化していけば幾つものフェリー会社が倒産してしまうかもしれない。何でもかんでも早くあればいいというご時勢、逆に船旅に癒されるもの。夕日を眺めながら日々スケジュールに追われているが、たまにはゆったりと移動するのもいいものだとしみじみと感じていました。
飛行機がフェリーに

飛行機がフェリーに

 日本中を旅していると、こうしてさりげなく出会う風景がなんとも優しくていい。エベレストのように圧倒的な存在感、威圧感はないが、日本の景色はヒマラヤにはない優しさがある。結局、この日は熊本まで行けず広島から新幹線で博多まで。
瀬戸内海の雲

瀬戸内海の雲

 10月11日、朝一の電車で熊本へ。この日も再びJTさんの清掃キャンペーンに参加し、熊本城周辺で清掃活動を行ってきました。夜、東京に戻りましたが、いやはや、移動の連続は疲れますね。講演活動より、清掃活動より、何よりも疲れるのが移動。移動が続くとまるでボディーブローのように堪える。
瀬戸内海に沈む夕日にうっとり

瀬戸内海に沈む夕日にうっとり

 ただ毎年、全国からたくさんの方々が富士山清掃活動に参加してくださる。こうして全国で清掃活動を行うのは私なりの恩返しです。また清掃活動を通じて全国の現場に足を運ぶことも大切なこと。清掃芸者?のゴミ拾いの旅はまだまだ続きます。

おわり

若村麻由美隊長と能登半島清掃!

| コメント(7) | トラックバック(0)
 9月22~23日、能登半島にて海岸清掃を行った。今回の清掃活動は若村麻由美さん発案。何故ならば能登半島で9月18日~11月15日まで仲代達也さん、若村麻由美さん出演の舞台「マクベス」が行われ、若村さんから「無名塾は能登半島の皆さんにお世話になってきました」また「富士山でゴミを拾ってきてから自分に何が出来るのか考えてきました。せっかく能登半島に二ヵ月もいるのならば舞台のない日に海岸のゴミを拾いたい」と相談を受けました。

若村麻由美さんと
 
若村麻由美さんと

 若村さんは2002年から富士山清掃を始め、近年では「エベレスト・富士山同時清掃活動」では富士山清掃隊長を引き受けてくださった。「野口さんは命を賭けてヒマラヤ清掃を行っている。私が力になれるのならば富士山清掃隊長を引き受けます。ですからヒマラヤ清掃活動に専念してください」となんとも心強かった。富士山清掃に向けての細かな打ち合わせなど自らが参加しスタッフに対し積極的に意見を述べた。形だけの隊長ではなく、当事者意識、また隊長としての責任感は我々富士山クラブと同じ、いや時にそれ以上であった。若村隊長の熱意に私だけではなく富士山クラブ一同みな感動したものです。

P1070890


 その若村隊長から能登半島で清掃したいとの相談。喜んで私、また富士山クラブも参加。富士山クラブのメンバーも富士山から駆けつけてくださった。また富士急トラベルの野口和さんも出来るだけ多くの参加者を集めようと利益を度外視し格安ツアーを企画してくださった。これも若村隊長の人望だ。

清掃後、若村さんと環境トークショーを行った

清掃後、若村さんと環境トークショーを行った

 初日は参加者のみなさんと「マクベス」を観賞。なにを伝えれば伝わるのだろうか。あの衝撃に鳥肌が立つような感動とまた同時に人の心理の怖さ。3時間強の演技の世界であったが、人間の中身が炙り出たような深い内容にあれから数日経つものの未だに「あのシーンのあれはこういう意味であったのか」と1つ1つを振りあえってしまうほど深かった。まるで天から神が下りて来たかのような演技に、あれは演技を超えていた。若村麻由美さんは舞台の人だ。

 能登半島海岸清掃ツアーには東京、名古屋から合計約100人が参加。漂着ゴミ清掃とまた若村さんとの環境トークショーを行った。約2時間の清掃活動で1トントラック一杯ぶんのゴミを回収。タイヤやテレビ、またペットボトルなどのプラスチック製品など様々なゴミを回収しましたが、それでも他の海岸と比べたら比較的ゴミがすくない。地元関係者に聞けば地元の方々が定期的に海岸清掃を行っているとのこと。三宅島と同じで地元に愛されていれば美しい。これだけ全国で清掃活動を行ってくればその違いが明確に現れてくる事を私はよく知っている。そして全体的に言えるのは日本はきれいになってきた。

沈んでいる空き缶を探している

沈んでいる空き缶を探している

テレビや洗濯機なども

テレビや洗濯機なども

 清掃活動を始めた当初は環境保護団体などごく一部の人々の活動であったが、いまではもう清掃活動は国民運動といってもいいだろう。この手ごたえがあるからこそ活動を続けられる。多くの参加者に活力を頂いてきました。若村さんのマクベスは11月15日まで続きます。どうかお体にお気をつけながら、多くの人に感動を与えてください。あれだけハードなスケジュールの中でありながら、私達との清掃活動の翌日も若村さんは地元の方々約400人と清掃活動を行っていた。本当に頭が下がります。これからも若村さんと一緒にこの日本、きれいにしていきたい。

羽田空港に着陸する直前のショット

羽田空港に着陸する直前のショット。なかなかでしょ。

森田健作知事と清掃活動

| コメント(8) | トラックバック(0)
 八ヶ岳の翌日、千葉市内にて森田健作知事との清掃活動。千葉県環境大使を引き受けた際に森田知事に「環境問題は現場感覚が大切。知事自らが率先してゴミを拾えば県民に向けて大きなメッセージとなります。不法投棄の多くは県外からやってきます。地元である千葉県が不法投棄と戦う姿勢を明確に示さなければならない。千葉県は全国不法投棄ワースト3位、千葉県を一緒に守りましょう」とお伝えしました。森田知事も「野口さん、私も千葉県のために腹をくくっています。一緒に力を合わせてきれいにしましょう」と力強いお言葉でした。
森田千葉県知事と清掃活動

森田千葉県知事と清掃活動

地元のボランティア団体と

清掃にに参加してくれた地元のボランティア団体の人たちと

 千葉県は長年に渡って産廃(不法投棄)に苦しめられてきました。1999年度からは3年連続で不法投棄全国ワースト1位。不法投棄との戦いが続いた千葉県。24時間365日体制でパトロールを実施するグリーンキャップ(産廃Gメン)、2002年10月には産廃条例、市町村職員への立入検査証交付など不法投棄対策に追われてきた。その結果、2001年度には不法投棄量が前年比三分の一に減少したとのこと。

清掃活動に駆けつけてくださった大林?さんと

大林素子さんも清掃に駆けつけてくれた

 それでもワースト3位。千葉県の取り組みは目を見張るものがあるが、行政だけでゴミ問題は解決しない。県民全体が幅広く不法投棄に対し戦うんだと、決して許さないといった強い気持ちを持つことが大切。富士山山麓の不法投棄はNPOなどの民間団体が積極的に清掃活動やパトロールを行ってきた。そして現場での状況を地元市町村や環境省といった国に対し説明し時に現場に案内してきました。当初、樹海の不法投棄対策に対し消極的であった行政サイドも今では一緒になって不法投棄と戦っている。故に近年、樹海に捨てられる新しいゴミは激減した。地元の方々が不法投棄業者に対し目を光らせる事が大きい。不法投棄は犯罪だ。彼らも捕まりたくはないはず。つまり捨てやすい場所を探すわけで地元の関係者が監視していれば犯罪者心理からすれば脅威になる。つまり捨てたくとも捨てられない場所となるわけです。これが官と民との連携プレーの1つです。

P1070711


 我々(富士山クラブ)が富士山でやってきたような事が千葉で出来やしないかと、森田知事にご相談しこの度の清掃活動に参加することとなりました。今回はまず一回目の清掃活動。一回目は参加する事にとりあえず意味があります。千葉県や地元NPO団体、またこれからは千葉市などの市町村なども巻き込んだ共同作戦チームをどのように作っていくのか、新たなテーマとして活動の中に取り入れていきたいと考えています。

2009年9月25日 野口健

三宅島を再訪

| コメント(16) | トラックバック(0)
9月12~13日に三宅島に訪れてきました。目的は三宅島の多様な自然環境の面白さや魅力、また島民の方々との交流でした。そして東京オリンピック・パラリンピック招致大使を務めている関係上、東京都によるオリンピックムーブベント推進事業も兼ねていました。

P1070398


P1070504


P1070534
 

一泊二日の短い時間でしたが、海岸清掃、エコツアー、そして講演会と盛りだくさんでした。ただ、天候が・・・大問題で初日からどしゃ雨。雨が止んだ隙間に傘を持ちながらエコツアーが始まりましたが、驚いた事にこれだけの雨でありながら多くの島民の方々が参加してくださったことです。島民からすれば三宅島の自然を毎日目にしているわけで、あえてこの悪天候の中でツアーに果たして参加してくださるんだろうかと密かに不安でしたが、バスは満席。3年前にも感じたことですが、三宅島の方々は郷土愛が非常に強い。それは20年おきに噴火を繰り返し時に島を離れなければならないという過酷な運命を島とともに生きてきたからなのかもしれない。
P1070431


P1070449



我々は故郷を失うかもしれない、また離れなければならないと感じながら生活することなど滅多にないが、三宅島は違う。火山と向き合って人々は生きてきた。故に自然災害の際はみんなが助け合ってきたわけです。前回も前々回もその助け合いがあって犠牲者はゼロ。「三宅の噴火は人を殺さない」と言われているそうですが、それは助け合いの精神があってこそ。
P1070532



短い三宅島滞在でしたが、本当に楽しかった。また感じる事があまりにも多かった。
次回は個人的にノンビリと訪れたい。

P1070463



海岸清掃ではゴミがゼロではなかったが、それでもとても少なかったのが印象的でした。聞けば島民の方々が定期的に海岸清掃を行っているとのこと。やはり地元に愛された場所はきれいであった。

 三宅島は食事も美味しい、ダイビングも良い、そしてアカコッコなどの貴重な野鳥の島、溶岩が作り出したリアス式海岸のような海岸線、そして温かい島民の方々、ここではその全てを書きつくせませんが、ぜひ、一人でも多くの方々に三宅島に訪れて頂きたいと思います。

P1070471

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.01

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち清掃活動カテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは対談・会談です。

次のカテゴリは環境学校です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。