2005年3月17日、野口は、茨木県は笠間市にあるふじみ湖を訪れました。ふじみ湖は、このサイトでも何度も取り上げているように、関東の摩周湖とも呼ばれるほど美しい湧水湖でしたが、産業廃棄物の最終処分場として、その姿を変えてしまった悲劇の場所です。
野口も以前から何度も足を運び、その悲劇の歴史の経緯を目の当たりにしてきました。今回は、環境問題に取り組む学生ボランティア組織・ＮＵＴＳから呼びかけに応え、ふじみ湖の散策とふじみ湖の問題を中心とした講演会を行いました。
野口は、ふじみ湖の悲劇を繰り返してはいけないと、述べ、負の遺産から学ぶことの大切さを中心に独自の見解を示しました。
また学生に対する期待を述べました。多くの学生団体が野口に参加の協力を依頼してきますが、中にはその活動が自己満足に終始してしまって、周囲の人間のことを慮ることが出来ず、結果として独善的な活動に陥っている団体も少なくありません。
野口は
「学生が動くということは大歓迎。時代を変えるには若いエネルギーが必要。ただ、ときに、自分達の行っている活動を盲目的に信じてしまって、暴走したり、 また周囲の人への感謝を忘れるといったケースもある。環境問題に限らす、何か事をなそうとすれば、自分達だけよければ良いということでは駄目。特に環境問 題は、自然相手の問題というよりも、まさしく人間相手のもの。故に客観的に自分達の活動や、その行動を捉えて、間違っていたことがあったら、その都度、軌 道修正しながら、活動しなければ、結局、続かないし、結果を出せない。学生を中心とした若いエネルギーが良い形で結実していけるように、期待しています」 と述べました。
美しかったふじみ湖
工事開始
現在の状態
