チョモランマ清掃開始
早朝のチョモランマ
13日の金曜日、チョモランマ清掃開始。 10年前はゴミだらけだったベースキャンプにゴミが見当たらない。
地図を見ながら作戦会議
チョモランマをバックに清掃.
それでも探してみるとベースキャンプの外れの岩の下やテントの影から段ボウル、缶詰、食器、医薬品などがでてきた。高山病の影響で顔が浮腫み、ボーとしながらも約1時間かけ50キロほどのゴミを回収。
薬品のビンを回収
約50キロのゴミ回収
明日は富士山・チョモランマ同時清掃活動の日だ。
若村麻由美さんが富士山清掃隊長を昨年に引き続き引き受けてくださりおかがで私は安心してチョモランマの活動に専念できる。若村麻由美さんと初めて富士山を清掃したのは確か2002年。それから環境仲間として共に活動を続けてきた。彼女が映画「蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜」の撮影で半年ほどモンゴルに滞在されていたが、そこで気になったのがゴミ。ロケでどうしてもゴミがでてしまう。そして彼女は「日本人がモンゴルで撮影させて頂いているのにゴミをおいて帰るわけにはいかない」とスタッフなど関係者に呼びかけゴミ持ち帰り運動を行った。その話を聞いて僕はとても嬉しかったなぁ〜。若村麻由美さんのように影響力のある方が呼びかけると広がりも早い。感謝です。
富士山とのテレビ中継
14日、富士山・チョモランマ同時清掃がスタートした。
驚いたのが富士山サイドでは160人以上の参加者が全国から集まったとのこと。これは昨年より多い。そして3トンほどのゴミを回収されたとの若村隊長の報告にまたまた驚いた。エベレストと富士山で衛星中継を行いこちらの画面に若村隊長そして参加者の方々の姿が映し出され、こんなに仲間がいるんだと心強かった。エベレストのような極地で活動を続けていると孤軍奮闘しているとの錯覚に陥る事があるけれどそんなことはない。頑張っているのは我々だけじゃない。160人以上もの仲間が同じ時に汗を流しゴミと格闘してくれた。そう思うと寒さで体は冷え切っていたが、心はポカポカに温まった。人の輪の広がりにこそ可能性を感じる。
富士山とチョモランマで共通しているのは、新しいゴミが少なくなってきたことだ。今日の若村隊長の報告では回収したゴミの大半が30年以上前に捨てられたものだという。古いものはしょうがない。
大切なことは新しいゴミがでないこと。ゴミを拾いながらゴミが捨てられない社会を作っていけばいい。
ゴミ拾いはそのきっかけになればいい。僕はそう思う。
さて、明日からは上部キャンプを目指してベースキャンプを出発する。
しばらくはベースキャンプに戻ってこれない。また明日から頭痛かぁ〜。
富士山清掃に参加してくださったみなさん、そして若村隊長、富士山クラブのみなさん、本当にありがとうございました。次は富士山で会いましょう!
ベースキャンプからのチョモランマ
富士山での清掃活動集合写真
富士山でのテレビ中継
2007年4月15日 チョモランマ・ベースキャンプにて 野口健 |