隊員レポートX/ベースキャンプでの一日
5200mでの夜明けを待つ
5時半、チョモランマの頂に最初の朝日が当たる
そして世界が朝に向かう
この色の移り変わりを撮るために
カメラマン淳くんは極寒の夜明け前、近くのモレーンまで
カメラ機材を持って出かけた
![](7_0416/002.jpg)
早暁撮影
ダウンスーツを着て、まるで頂上アタックのスタイルだ
一時間もカメラを構えてじっとしていると
寒さが骨の髄までしみるに違いない
我々のベースキャンプに日が当たるのは、8時
一気に暑くなる
日焼け止めを塗り忘れようものなら
ヒマラヤの強い紫外線にやられてしまうよ
はーい、ドクター塗りましたぁ と淳くん
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淳くん日焼け止め
昼間は日本との中継準備
衛星携帯電話のアンテナをセット
衛星電話からテレビ電話につなぎ、テレビ電話にビデオカメラをつなぐ
![](7_0416/001.jpg)
中継準備
一方で、別の衛星通信機器を使って
パソコン上で日本の仲間と通信しながら、中継状態を確認する
これらの通信機材に補給している電源は、ソーラーパネルからの充電による
富士電機さんの協力の下に作り出された丸めて持ち運びも簡単、
軽量で、濡れても大丈夫な一品なのだ
4月15日、富士山との同時清掃を中継
富士山側には160人の仲間が清掃に集まったとのこと
毎年、仲間が増えていることに
ヒマラヤの空の下から感動する
こちら 寒い風の中で、清掃と中継に協力してくれたのは我が隊のシェルパ達
いつもの通り、彼ら無くしては野口隊は成り立たないのだ
![](7_0416/005.jpg)
中継成功!
夜、5月末出版予定の本の原稿執筆をする健さん
ベースキャンプを出発して上部キャンプへ向かう前に
この原稿を書き終えるのだ、と頑張っている
酸素の薄いところで頭を使うのは、なかなか大変なはず
納得いかないところを何度も書き直している様子
![](7_0416/006.jpg)
健さん原稿を書く
無事書き終えた原稿、これから責任持って日本に送信します
本が無事に出版されることを祈って
4月16日チョモランマ・ベースキャンプから 谷口けい |