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ちょう本気です! 再び八ヶ岳
 
  9月24〜25日に予定している大石くんとの一日八ヶ岳大縦走のトレーニングのために先週に引き続き再び八ヶ岳登山を行った。一週間ぶりの八ヶ岳だが、この間に新潟、名古屋、仙台、神奈川、栃木、東京と6日連続で講演ロード。移動の連続でさすがに最後の方はバテ気味であったが、ここをクリアすれば八ヶ岳が待っていると奮起。人は目標があれば頑張れるもの。まして後輩の大石とチャレンジするのに僕が先にバテるわけにはいかない。まして言いだしっぺなわけで。

 今回は渋の湯からスタートし天狗岳〜根石岳〜硫黄岳〜横岳〜赤岳〜阿弥陀岳〜美濃戸山荘までを10時間で目指すことにした。8日夜に渋御殿湯に入る。ここは僕の定宿であり、また疲れ果てた時の駆け込み寺?でもある。一人じっと部屋で過ごし夜はご主人と一杯やるのがなによりも楽しみ。

 9日は夜まで一人部屋に引きこもり、ゴロゴロしては原稿を書いたりとノンビリ過ごした。この一人の時間が大切。そして夜になってご主人との宴会が始まったがなんと私がゴロゴロしている間にご主人が「野口さんにマツタケを食べさせたい」と山に入ってマツタケを採ってきてくださったのだ。その立派なマツタケと、またご主人の温かい気持ちに感動。

 10日、午前7時に渋の湯を出発。8時45分に黒百合ヒュッテ、9時50分に天狗岳山頂、11時に硫黄岳山頂、12時半に横岳登頂、1時40分赤岳登頂、2時30分に阿弥陀岳登頂、美濃戸山荘に4時50分着。合計9時間50分。予定の10時間をギリギリ守ったが、なかなかハードだった。前回と違って一人だったので、モクモクと歩き続け休憩を取るのも忘れてしまうほど登山に集中していたので後半ガクッと疲れがでた。阿弥陀岳を下り美濃戸山荘まではさすがにスピードが落ち登山道の端で横になったが、ふと森を見上げたら木漏れ日の光がなんとも優しい。しばらく動かずにジーと木漏れ日を眺めていたが、疲れきった体を癒してくれた。5時には美濃戸山荘に着かなければと分かっていながらいつまでも暖かい木漏れ日の光を眺め続けたかった。疲れていたのは体よりも心だったのかもしれない。

硫黄岳

     

赤岳からの富士山

 5時過ぎ、渋御殿湯のご主人が美濃戸山荘まで車で迎えにいらして下さった。渋御殿湯に戻る途中、美しい夕日に車を止めて頂いてしばし眺めていた。夕日にススキのシルエット、このいかにも日本的な光景がとても心地よかった。明日から再び講演ロード。確かに体は疲れていたがその分、水をあげた花のように心は生き生きとしていた。

 いよいよ再来週、大石と二人、富士見平から編笠山〜権現岳〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜天狗岳〜渋の湯までを一日で歩ききる予定だ。確かに厳しくなりそうだが、やれないことはない。けっして大きな冒険ではないかもしれない。しかし、こうして掲げた目標の1つ1つを確実に実現させていくことが何よりも大切なのだ。阿弥陀岳の山頂から大石に電話し「こっちは順調な仕上がりだぜ」とあおってみたら「野口さん、ちょう本気じゃないですか!」と驚いていたが、いかにも私はちょう本気である。