レイテ島より野口健から報告がありました
野口健は10月17日から21日までフィリピンのレイテ島にて先の大戦で亡くなられた英霊の御遺骨の調査活動に取り組んでいます。
本日、レイテ島より野口から電話報告がありました。
10月17日に成田よりセブ島へ移動。18日はレイテ島のオルモックにて御遺骨の調査活動を行いました。NPO空援隊のスタッフが事前に調査しており、激戦地であったリノン峠付近のカンギポット山を中心に調査をしました。
ここは先の大戦で日本兵が追いやられ、たてこもっていた場所ですが、最終的には一人も生還することができませんでした。
地元のガイドに案内してもらい、約6時間から7時間、途中、雷雨にあいながらの厳しい調査になりました。事前調査では6柱の御遺骨があるということでしたが、悪天候のため1柱を確認するにとどまりました。
この御遺骨とともに未使用の日本の手榴弾が御遺骨とともにありました。
レイテ島では約8万人の日本兵が亡くなりましたが、けわしい地形や奥深いジャングルかつマラリアや狂犬病など危険が高いため、これまでほとんど回収されていません。
本日、野口は食べ物などほとんどないやせた灼熱のジャングルを移動しながら、
「さぞかしつらかっただろう。一体何を想って死んでいったのだろう。さぞかし日本に帰りたかっただろう」と一日中、思いを馳せていたといいます。
今回の調査は合計7ヵ所を予定していますが、本日は悪天候のためまだ1箇所しか調査できていません。野口は「最低4ヵ所は調査したい。1柱でも多く確認し、国(厚生労働省)に伝え、日本に帰したい」と疲労をにじませた声で語っていました。
また今回は一般参加者が5名参加されました。みな野口が先月出演したNKHの「視点・論点」での御遺骨の調査活動についての番組をみての参加ということで、野口は「ずっと伝えたかったことが形になり、うれしく想う」と言っていました。
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