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  カトマンズにて「ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト」の発表を行う

1月4日、カトマンズ市内にてマナスル基金についての記者会見を行った。マナスル基金とはマナスル峰の麓にあるマナ村に学校建設を行うプロジェクトだ。2006年にマナスル峰に清掃活動で出かけ村人に学校建設を約束してから2年目。ようやくヒマラヤでの学校建設プロジェクトがスタートした。

記者会見には校長先生のビルバートル氏も加わり「50年前に初めて日本隊が私たちの村に来た時には、私たちの神様であるマナスル峰に登ってほしくなかったので村人と登山隊との間にトラブルがあったと祖父から聞いている。あれから時間がたって今度は日本人が私たちの神様(マナスル)をきれいにしにやってきた。最初は村人たちは日本人が何をしに来たのか意味を分かっていなかったが、マナスルの清掃活動だと知って大歓迎になった。村人は日本の国旗を作っては村中に掲げた。それだけ嬉しかった。それからケンと一緒にサマ村の清掃をおこなった。ケンがサマ村に学校を建ててくれることになり、日本とマナスルの関係の懸け橋となることと思う」と話していました。

完成予想図を手にするビルバードル校長

嬉しかったのは日本でマナスル基金を発表してから多くの問い合わせがあったこと。中には「マナスル峰に日本隊が初登頂したことで私たちは勇気をもらった。当時、日本は貧しかった。でも日本人がマナスル峰に初登頂したことで国中が盛り上がった。マナスルは私たちにとっての青春でした」と退職金の一部からご寄付くださった方もいらした。また企業からは渡辺解体興業株式会社の渡邊龍一社長からも「ヒマラヤでの学校建設には夢があります。私たちも支援します。学校が建ちましたら私たちも一度サマ村に訪れてみたいです」と、本当に多くの方々に支えられて、この「ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト」がスタートしました。本当にありがとうございました。

記者会見の様子

ヒマラヤでは「シェルパ基金」「エベレストを中心とした清掃活動」「氷河湖決壊対策」等々、様々な活動を行ってきましたが、その中でもこの学校建設には夢があります。教育を受ける事によって世界が広がる。ネパールに限らず発展途上国の人々は援助慣れしていて誰かが助けてくれると指をくわえて待っている傾向が強いですが、教育を受ける事によって視野が広がり、自分たちに何が出来るのか自らアイディアを打ち出してほしい。

3月中旬には私もサマ村に入って村人と一緒に建設作業を行いたい。明日からエベレスト街道の玄関口であるルクラ村に飛び、アイランドピーク(6160メートル)の頂を目指してキャラバン開始です。日本を離れて第二の故郷であるネパールに帰ってきてホッとしたのかなぁ〜 肩の力がスーと抜けてリラックスしています。毎年、この時期にヒマラヤで過ごしますが、一年間頑張ってきた事への自身に対するご褒美です。やっぱりネパールに帰ってきてよかった。

2009年1月4日 野口健

マナスル基金〜ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト〜に関して
詳しくはこちらより御覧下さい。


朝日新聞 asahi.com
毎日新聞 毎日jpにマナスル基金に関しての記事が掲載されました。
こちらも合わせて是非御覧下さい。