遺骨収集〜1555体と共にフィリピンから戻る〜
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フィリピンから戻ってきました。8月17日に日本を発ち先ほど帰国しましたが、この四泊五日、ほとんど横になる間もなく移動の連続。そしてご遺骨調査とご遺骨の焼骨、そしてマニラへ再び戻り帰国しました。
詳しくは明日にお知らせしますが、この度のご遺骨収集ですが、空援隊としては過去最も多い1555体(柱は人間らしくないので体としています)を収集致しました。近年、国が中心となって行ってきた日本兵のご遺骨収集で収集されてきたご遺骨は年間200〜300体(フィリピンに限らず世界各国からの合計)ほどであるから、一回のご遺骨収集活動で1555体収集は通常では考えにくい規模でした。私とてその成果にとても驚いています。
3月のご遺骨収集では419体でしたが、今回は3倍の1555体。空援隊と共に1つ1つ与えられた大きな責任を果たそうと活動を続けてきました。帰国と共にホッとし、また同時にまだまだ我々が収集したのはごく一部にすぎないと未だ多くのご遺骨がジャングルの中、また洞窟の中で放置、野ざらしにされたままです。今回もさらに800体以上のご遺骨が我々の元にありましたが、焼骨から書類作成作業まで時間的に間に合わず現地に建てた遺骨安置所に残して帰ってきました。本当に申し訳ない。山を降りる時にはどしゃ雨が降りましたが、私にはその800体もの御遺骨が「置いていかないでくれ」と訴えているようで心身ともに痛みました。年内には必ず日本に戻す。そう心に誓い帰国しました。
あれだけの御遺骨と過ごした数日間は一分一秒、少しでも多くの御遺骨を日本に帰したいというその思いだけだった。あと五時間もしたら大阪に向けて家を出なければならず早く寝なきゃなりませんが、寝れない。
1555体という数字は確かに実現不可能とされていた領域ですが、それでもまだまだ終わっていない。その重たさをひしひしと感じています。詳しくは明日以降にアップ致しますのでご覧ください。
8月21日、自分のことでなんですが、私の誕生日でした。自分の誕生日に1555人の英霊と共に帰国を果たせたこと、これが何よりもの誕生日プレゼントになりました。おやすみなさい。
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