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隊員レポート
「記者会見と表敬訪問」




 2003年、4月4日。午後2時。
桜で満開の道を抜けて、野口さんは、環境省に行きました。
鈴木俊一環境大臣を表敬訪問と最後のエベレスト清掃登山の記者会見に出席するためです。
いよいよ、日本を離れて、エベレスト清掃登山に出発する野口さん。僕には、これまでの講演活動でみたスーツ姿の野口さんからは、明るさだけではない、
「よし、やってやるぞ」
というような気迫が強く伝わってきました。

 環境省に入って、すぐに環境大臣のお部屋に案内され、すぐに鈴木環境大臣がおみえになり、鈴木環境大臣と野口さんは握手し笑顔で挨拶を交わしました。

 お話の中で、まず野口さんは、4回目となるエベレスト清掃登山が、最後のエベレスト清掃登山になることを鈴木環境大臣に報告しました。
「エベレスト清掃登山もいよいよ最後になります。今年も国内にエベレストで回収したゴミを展示して環境について考えるきっかけになってくれればいいです」
と言いました。大臣も大きくうなずきながら今回のエベレスト清掃登山についての様々な質問をするなどして、野口さんの活動に大変興味を持っているようでした。
そして、野口さんは、
「富士山のゴミの問題だけでなく、子供達の環境教育を一つの柱として国内の環境整備やルール作りにも積極的に関っていけるような活動を展開していきたいです」
と、エベレスト清掃登山後の、国内の環境問題への取り組みを鈴木環境大臣に言いました。
最後に、熱心に耳を傾けていた鈴木環境大臣は、「エベレスト清掃登山から無事に帰ってきてください。その後の野口さんの活動もおおいに期待しています」と野口さんにエールを送ってくれました。

 午後3時よりエベレスト清掃登山の記者会見を行いました。
およそ10名ほどの記者に対して
「今年は、日本国内だけでなく、韓国でもエベレストのゴミを展示したい。あくまでも問題提起としての清掃登山ですから、単純に、エベレストを清掃するという話ではなく、エベレストにゴミを置いて、帰るということはどういうことなのか、仮に国民性だとすると何がいけないのか、たとえば、ヨーロッパや外国人登山家との差はなんだろうか、と考えたい。エベレストを清掃するというだけではなく、日本の社会や中国、韓国の社会が何かヒントになればと思っています。」
と、今回のエベレスト清掃登山への想いを語りました。

 いよいよ、最後のエベレスト清掃登山がはじまるという実感が湧いてきた鈴木環境大臣表敬訪問と記者会見でした。

2003年4月5日
エベレスト隊員レポート 平賀淳