野口隊によるマナスル清掃登山のお知らせ
2005年5月23日、ネパール王国の首都カトマンズにあるHOTEL MALLAにて野口健が記者会見を行いました。エヴェレスト清掃登山の発表を始め、野口のネパールでの記者会見は通算9回目となります。今回は、ヒマラヤ山系のマナスル山にて来年度の4月から5月にかけて行う日本とネパール合同の清掃登山の発表でした。マナスル山は日本にとっても関係の深い山です。1956年にはマナスル山に世界で始めて日本人の今西寿雄氏が登頂を成し遂げたという歴史もあり、また日本、ネパールの外交樹立50周年記念でもあります。
記者会見にはロイター通信やAP通信、BBC、CNNなど国際的なメディアをはじめ、ネパールの主要なメディアが多数詰め掛け、質問が相次ぎました。既にネパール国内ではメディアにも多数取り上げられており、非常に強い関心が集まっています。
野口は会見で「ネパールはマオイスト(毛沢東主義者・共産ゲリラ)によるあいつぐテロ活動をはじめ、内政が悪化している。そういった状況下ではとかく環境に対する意識が薄れるもの。だからこそあえてこの時期に清掃登山を行いたい。また両国の外交樹立50周年ということもあり、日本がネパールに対してどのような貢献ができるのか。特に環境という分野で我々にできることはたくさんある。こういった活動は粘り強い継続にこそ意味がある。エベレスト清掃登山以来の試みだが、再びこうしてヒマラヤに清掃活動ができることに幸せを感じています。」

写真左:ネパール山岳協会会長・アンツェリン・シェルパ氏 |