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新聞に載るということ

6月4日、韓国に記者会見のために出かける。李さんとの久しぶりの再開。文化会館にて午前10時から記者会見が始まった。果たして報道陣が集まるのか心配したが、開始時間直前になってもちらほら会場に人が入ってくるだけで、100人以上は入るであろう会場が埋まるのか気になったが、時間になったと同時に一斉にドカドカとテレビ、新聞、雑誌の記者が入ってきた。

私の会見が始まる前から記者たちの質問が相次ぎ、とり合えず通訳の方に質疑応答は会見後にお願いするよう伝えて頂いたが、一向に質問責めが終わらない。仕方がないので、こちらから一方的に会見を始めるや驚いたことにテレビカメラの前に他のテレビ局のカメラが横入りし、また他のカメラが再びその前を陣取り会見中にも関わらず場所の取り合い合戦が始まり、なんとも落ち着かない。

過去の韓国隊のゴミが多かったと伝えたら、その落ち着きなさがさらに勢いをました。だれが犯人かとまるでA級戦犯を探し出すかのような気迫に韓国人の熱さを感じた。

次の日の新聞やテレビにも大きく取り上げられ、その扱いは日本以上であった。さっそく李さんの元へ韓国山岳会関係者からクレームの連絡が相次いだとか。李さん、愛国心があるならば、耐えていただきたい。この我々の活動は必ず日本や韓国の将来に役に立つだろう。必ず…。

日本では6月26日の毎日新聞で「富士山再生キャンペーン」の特集として今回のチョモランマ清掃活動を含め、私が考える「国立公園入山料制度」や「環境教育」について貴重な誌面を割いて紹介していただいた。

人が集まる国立公園、例えば富士山や上高地などをきれいにするためには登山者から入山料を徴収し、これを保護活動に充てられるような制度を推し進めていきたい。
また、「環境教育」の一環として8月4、5日に一泊二日の日程で全国の中学生と富士山頂までの清掃活動を共に行うことも告知。捨てるのに比べて、拾うことや元に戻す作業がどれだけ大変かを実感して、ゴミを捨てることが本当にいけないことなんだと実感して欲しいと思う。

これからも、ことあるごとに力いっぱい、いろんな形でみなさんにメッセージを届けていきたいと思っている。

2001年6月26日
野口健