やはり寝られず
キャンプ2の夜は永い。酸欠の影響だろう、寝たかなと思えばすぐに目が覚める。近くの李隊員のテントからはうめき声が聞こえてくる。皆 なかなか寝られないのだ。寝袋の中でじっと朝を待つのは辛いもので、鼓動が早いのに動けないストレス。そんな時は決まって帰国したらまずは何をしようかなぁ〜と想像してみる。毎回そうなのだが、あれだけ寝られない夜に頭の中で帰国後のシュミレーションを繰り返すのだが 実際にそれらを実現したためしがない。今度こそ!と思いながら羊を数えるのだが やっぱりダメ。だいたい、羊を数えるのに必死になってしまい 逆に寝られないんだなぁ〜。
8時過ぎに朝食。太陽が上がれば 凍り付いていたテントもポカポカ。肝心の食欲も衰えず朝食もしっかりと頂いた。驚いたのが谷口隊員の「あ〜よく寝られた」と言ってテントから出てきたことだ。まったく高所の影響を感じていないようだ。そして 彼女の食欲もこれまた凄い。やはり男は女性よりも遥かにナイーブなのだろうか・・・。
この日はテントの周りを軽く散歩。写真撮影や、トイレの壁を作ったりとノンビリすごした。しかし、午後には再び雪。そしてBCからは「大型低気圧 接近中」との情報が入る。明日にでもBCに降りるのか もう少し粘るのか 迷いながら またあの冷たく冷え切った寝袋に潜り込んだ。
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