「チュルー西峰、現れる」
二日スタイしたマナン村からラダー村(4250M)へ。4000Mを超えるとさすがに息が切れ「ハァーハァー」と実に怪しい。マナン村の外れに旧市街地があり、迷路のように道が細かく入り組んでいて、昔、イエメンやモロッコで見たようなスークと同じ世界でアラブに住んでいた身としてはなんとも懐かしかった。


迷路のようなスークに迷い込む?
マニ車と平賀カメラマン

途中、チベット人らしい女性の露店があり、目があったらニコニコと話しかけてくる。これがまた愛想がよくて何も買わずに立ち去るのに気が引け商品を眺めていたら「あなたはこれがとっても似合うね」と水色の石のブレスを差し出してきた。持ってみたらとても軽くこれは偽物?と思いもしましたが、女性に似合うと言われてしまえばどうしようもなく600ルピー(950円)で購入。アクセサリーとは無縁の人生であり、自身の手首にブレスがあるのになんとも言えない違和感が残りますが、これも何かのご縁かな。

露店でチベットのブレスレット?を購入
似合いますか?
これから登山が始まるチュルー西峰が現れ、そのチュルーを眺めながら回り込んでいくので、その度に姿を変化させ地図を片手にシェルパ達とどっちから登るのか、ああだ、こうだ、と盛り上がっていた。
 マナン村先からのチュルー西峰。本当に登れるか?
レダー村手前からのチュルー西峰
久々のヒマラヤ遠征。平賀カメラマンとどっちの写真が上手だのなんだのと軽口を叩き合いながらのキャラバンは実に楽しい。そして明日からはそこに緊張感が加わる。この感覚がなんとも好きです。
 平賀カメラマンもコロンコロン?

鷹?鷲?違いが分かる男にも分からない
明日はチュルー西峰のベースキャンプ入り。ベースキャンプで二日ほど高所順応し、ハイキャンプへ。予定では4月14〜15日。高所順応の状況と天候によって大きく左右するので予定はあくまでも予定ですが・・・。
 夕日に染まるアンナプルナ
我々はとても元気でやっています。それでは、お休みなさい。
2010年4月11日 ラダー村にて 野口健 |