はじめに
「子どもたちが、将来の夢を描けるような支援活動を」
サマガオンの学校 電気が通っていないため暗い教室で授業を受ける生徒たち
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サマガオンの学校 電気が通っていないため暗い教室で授業を受ける生徒たち
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勉強をしていても彼らには、将来何になりたいという選択肢はない |
勉強をしていても彼らには、将来何になりたいという選択肢はない |
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2006年、私はヒマラヤ山系の一つであるマナスル峰(8,163m)の清掃登山を行うため、ふもとの村、サマガオンを訪れました。どこか昔の日本を彷彿させるとても懐かしい感じの村でした。
しかし、村の学校を訪れた時のことが忘れられません。教師が
「親たちは教育に理解がなく、子どもを学校に通わせようとしない」
と嘆いていたのです。子どもたちに
「将来の夢は?」
と聞くと、皆返事がありません。「夢」の意味が分からないのです。彼らには、将来何になりたいという選択肢がなかったのです。
私たち日本人が何かできるのではないか
雪の中、藁を運ぶ少女 |
雪の中、藁を運ぶ少女 |
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エベレストに初登頂を果たしたエドモンド・ヒラリー卿は、登頂後、エベレストのふもとの村に学校を建てました。以前、その村を訪れた時、子どもたちに同じ質問をしたことがありました。
すると「医者になりたい」「教師になりたい」と次々に答えが出てきたのです。
サマガオンで質問に答えられない子どもたちを見て、教育の必要性を感じました。
ヒラリー卿の意思は受け継がれ、学校や病院の建設などその活動はいまも続いています。
このサマガオンにも私たち日本人が何かできるのではないか。そんな思いから、「マナスル基金」を立ち上げ、サマガオンの子どもたちの教育支援を行うこととしました。
子どもたちが、将来の夢を描けるような支援活動をしていきます。
NPO法人
セブンサミッツ持続社会機構
理事長 野口 健