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講演会

再び旅芸者

講演会

2006/03/07

再び旅芸者

 先程、久々に帰宅(3月6日午後11時30分)、先程、日付が変更しましたが。3月3日に新潟県長岡市の長岡技術大学で講演。長岡はまだまだ大雪でした。新幹線乗っていてトンネル抜けたら雪景色でビックリしました。そして4日は新潟市でコスモ石油のアースコンシャスアクトのイベントで講演会とエベレストのゴミ展示会が開催されました。そして講演終了後は特急に乗り込み金沢市へ。

 5日は白山の世界遺産を目指すシンポジムでの講演。霊峰である白山を守ってきたのが白山比咩神社。40年ほど前から白山比咩神社と地元行政が連携し清掃活動を展開。「清掃登山」を日本で最も早くスタートさせた。そして僕と白山比咩神社とは深い?関係があるんですね。97年、98年にエベレスト挑戦に失敗し、落ち込んでいた僕に大学の先輩が神社の住職をしていて祈祷された白山のお守りを届けて頂きました。そして99年はそのお守りを身につけてチャレンジし無事に登頂しました。そのエベレストの山頂にお供してくれたお守りは白山比咩神社の宝物殿に展示してありますが、今回再びマナスル用に新たに祈祷して頂いたお守りを神主さんに頂いてきました。エベレストの時同様に僕の身を守ってくださるでしょう。

 本来は規則なんかで縛るんでなしに、信仰の深さが自然を守るのが本当の姿だろうし、そもそも日本人の宗教観は自然崇拝なわけだから、1から新しい仕組みを作るのは大変だけれど、あった習慣を見直すことなら出来るでしょう。本来の日本人は自然に対して謙虚に生きてきた。白山は信仰の力で守られてきた理想の姿。ヨーロッパの山岳観は「征服」という言葉に象徴される。そこには「山の神」「水の神」といった概念は入りにくく、またおそらくそれは神を絶対にした一神教であるキリスト教の影響が大きいのだろうと感じることがよくあります。 世界各地で争いを繰り返す一神教。日本人の自然崇拝は世界に誇れる宗教観であり文化だと私は感じますよ。マナスルから帰国したら白山に登りに行きます。

 5日の夜には金沢から京都入りし京都市内の宮川町の茶屋で芸者さん、舞子さんの踊りを楽しみながら飲み始めましたが、10代半ばから住み込みで歌や踊りを修行し着物姿でピシっときめる彼女達の美しさ、女性らしさに惚れ惚れした。三味線を弾きながら芸者さんが京の歌を教えてくれ、私も必死に歌うのだが、なんど歌っても芸者さんに満足してもらえず、2時間以上はなんども繰り返し繰り返し歌いましたが、日頃、カラオケにはまったく行かない私ですが、茶屋で三味線に合わせて芸者さんと歌うのは楽しく、人生で初めて歌う喜びを感じたのか、忘れかけていた青春を取り戻したかのようにはしゃぎました。ちょっとはしゃぎすぎたのか、今朝は二日酔いで起きるのに時間がかかりましたが、素敵な経験でした。そして6日は蓮花寺というお寺で庭園眺めながらしばしボーと時間を過ごし蓮花寺のお坊さんと日本人の自然崇拝について語り合ってきました。蓮花寺の庭園には小川が流れていて、また雨上がりでコケがしっとりと濡れ、心身共にいやされて東京に戻ってまいりました。講演会等で全国回りますが、日本は素敵ですよ。大好きです。命を賭けてでも守りたい、自国に対してそう感じれる自分はやっぱり幸せ者です。

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