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2009年マナスル清掃登山 , ヒマラヤ

マナスルの女神はお怒りか

2009年マナスル清掃登山 , ヒマラヤ

2009/04/17

マナスルの女神はお怒りか

4月14日、やっとこさベースキャンプ入りを果たし、喜んでいたのもつかの間、その夜から永遠と雪・雪・雪。時より雲の合間からマナスル峰が顔を表すのだが、それも一瞬のこと。マナスル峰は積雪量が多いのは最初から分かっていたことだが、それにしても、いやはや・・・。テントの中でゆっくりとくつろいでいたらいきなり「シャー」とまるでシャワーか滝に当たっているかのような音に慌ててテントを飛び出すと雪というよりも霰(あられ)に近いのかなぁ~。そして30分もしないうちにテントが雪の重さで潰れかかるので雪下ろしにテントの両サイドの雪掘り。一段落してテントに戻り「ふぅ~」とテルモスからお茶を出して飲みほし、寝袋に潜り込み体を温めているうちに再びテントが雪で押しつぶされていく。「クソー」と再び雪かき再開。トホホ、一晩中、この繰り返しです(涙)
キャプションなし 先頭の写真にしてください

過酷極まるマナスルの洗礼
過酷極まるマナスルの洗礼

翌朝、我が隊のテントを確認したらみな無事であった。「コールマンよ、よくぞ耐えてくれた」と我がテントを撫で撫でしていた。気の毒な事に他の隊はテントを潰していたりした。
いやはや、あ~あ・・・
いやはや、あ~あ・・・
雪下ろしに追われる
雪下ろしに追われる

先に山に入っていた韓国隊と昼食を共にしながらここ最近のマナスルの天候を聞いたら凄まじかった。彼らは3週間ほど前からマナスル登山を開始していたが、キャンプ1、キャンプ2に設置したテントが雪に埋まってしまい、辺り一面を掘り続け数時間してようやく埋まっていた自分たちのテントを発見したがテントポールがグニャグニャに曲がり、そして部分的に折れていたとのこと。ベースキャンプから先は腰まで雪に浸かり、キャンプ1まで10時間以上を費やしたとか。そして4月8日にベースキャンプの真横で雪崩が発生し国際隊のテントが数張り押しつぶされ、30メートル離れている韓国隊のテントも雪崩による爆風で飛ばされかけたと。幸いな事に被害はテントだけで済んだと、ただ心底、雪にうんざりしている韓国隊隊員の表情を眺めながら「これは雪との厳しい戦いとなるなぁ~。おい、淳、それなりにしっかりと覚悟しよう」と平賀カメラマンと腹をくくるしかなかった。韓国隊のキムさんの「マナスルでは1972年に韓国隊が雪崩で15人も犠牲者をだした。マナスルは雪崩の山だ。お互い気をつけよう」の一言に空気がズシリ。
眠れない永い夜
眠れない永い夜

なにが辛いかと言えば、夜中であろうが、30分おきに雪下ろしをしなければならず、眠ってしまわないように本を読みながらテントの中で待機する。本は小林マネージャーに勧められた「冷血」。展開は最初からゾクっとする暗さ。この天候にピッタリ?
雪かきの合間に本を本を読む
雪かきの合間に本を本を読む

2009年4月16日 マナスル・ベースキャンプにて野口健

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