エベレスト街道沿いでもっともダメージが大きかったターメ村での調査中に地震が発生しました。2週間前の地震はグラグラと横揺れでしたが、今回は下から突き上げられたようなショックと共にすでに半壊状態だった家屋が爆音とともに崩壊。砂煙で薄暗くなり、村人の悲鳴と泣き叫ぶ声が響き・・・。後から聞きましたが震源地がターメ村から30キロ(マグニチュード7・3)と前回よりかなり近く強烈でした。半壊した家屋の中で撮影し、その家から出た数分後の地震発生。そしてその家が倒壊。間一髪だった。取り急ぎ地震直後の写真をアップします。
巨大余震直後の写真
今日の砂煙がまい、村人はしゃがみ込む
本日のターメ村の様子です。これでエベレスト街道のほぼ全ての村々を訪れてきましたが、ターメ村が最も酷い状況です。そして更に今日の余震で壊滅的に。そして強烈な揺れが5~6回ほど短時間に続き、ただでさえもろくなっていた家屋がガラガラと崩壊。
今朝8時にモンラ村を出発しターメ村~ナムチェバザール村を通り19時半にクムジュン村に到着。特にターメ村からタモー村の間は落石の跡だらけで、崖の下を通るルートであり緊張させられた。
2週間前の地震よりも今回の方が家屋のダメージが大きかったか。ナムチェバザール村も村人の大半が村の表でテント生活をおくっていて村の中心部はシーンと静まり返っていた。クムジュン村に到着した時は既に暗く村の様子は分かりませんでしたが、そのあと、村人とミィーティングを行いそこで聞かされたのは、前回の調査でB(半壊)だった家の多くが全壊したとのこと。明日、再び、村の状況を調査しますが、作成してきたリストの大幅な書き換えは避けられそうにもありません。
また明日以降、ご報告致します。
野口健ヒマラヤ大震災基金のお願い
http://www.peak-aid.or.jp/fund-himalaya-earthquake/371/
当ウェブサイトに掲載されている記事、写真、ビデオなどの無許可転載、転用を禁止いたします。
Copyright(c) Office NOGUCHI KEN. All rights reserved.Never reproduce or republicate without written permission.
Powered By Advenproducts Inc.