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熊本地震支援、日本の避難所を考える

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2016/05/26

熊本地震支援、日本の避難所を考える

 昨日、テント村にて総社市の片岡市長と益城町の西村町長、そして衆議院議員による視察団の皆様と意見交換を行いました。
災害時における「テント村」も一つの選択肢として活用できるのではないかとご説明致しました。テント村には様々な専門家の方々が視察にきましたが、よく耳にしたのは「日本の避難所は他の先進国と比較すると三流」といった厳しい意見の数々。

 スフィア基準(人道憲章と人道対応に関する最低基準)には避難所としての最低基準が明記されていますが、例えば「一時的な災害避難所として適切なプライバシーと安全が確保された覆いのある空間で、一人当たり3・5平方メートルが必要。それが叶わない場合は家族テントやプレハブなど確立されたシェルターが提供されるべき」とあるのだそうです。
日本の避難所は地域によって一人当たりに割り当てられる空間は異なりますが、2平方メートル以下の避難所も決して珍しくないとのこと。ちなみにテント村はテントとタープを含めると一人当たり5・9平方メートル。
災害避難用としてのテントの利点は、プライバシーを保つためには有効であり、限られていますが、家族単位の空間を作る事によって精神的なストレスもかなり軽減できます。また、周囲の明かりや音にも格段に気にならなくなること。
イタリアの場合、例えば2012年のエミリア地震の避難所では、5〜6人づつのテントで、簡易ベッドがあり、カーペットが敷かれていた。食堂として大型ドームテント(約200人収容)があり、料理人により食事が提供されていたとのこと。
専門家の方々から「テント村は日本の避難所のモデルケースにするべき」といった評価も頂きました。

 ただ、課題もあります。全てのテントに簡易ベッドを配置できなかったことなど。畳に布団という、日本人の生活習慣によるところも大きいのかもしれませんが、避難所生活が長くなるにつれ布団から動かなくなる傾向が強くなる。ベッドがある事により座ったり立ったりと運動量が増えると。エコノミークラス症候群対策にも簡易ベッドはかなり有効であるとの専門家の指摘も多かったです。またイタリアのテント村では、簡易の冷房装置もテントに設置されているとのこと。
我々のテント村ではボランティア団体から寄付されました簡易の扇風機を配りました。冷房装置程ではないにしろ「扇風機でだいぶ楽になった」との声も多かったですが、改善の余地はあります。
そして益城町の西村町長とテント村にてお話しが出来た事には意味がありました。改めて感じた事は西村町長と信頼関係を築いて持続的な関係を築いていきたいということ。テント村誕生時に現場でご説明出来ていればまた違った結果になっていたのかもしれない。
大切な事は被災者の方々に様々な選択肢を用意する事です。その為には震災が発生する前から震災発生時に向けた徹底した準備。

「テント村にまだいたいのに」という声が多い中、テント村を閉鎖しなければならないのは、身を引き裂かれる思いです。残念で、残念で、残念でなりません。入居者の皆さんに申し訳ない。
次のテント村入りは5月31日です。明日からは富士山へ。2日連続で富士山清掃活動です。

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