本日、松本にてトーク。色々な会場で講演をしてきましたが、中学生〜高校生を対象としたトークが僕にとって最も伝えたい年齢層かな。
もがいていた自分の中高生時代を振り返りながら。勉強は出来ないし。よく先生は「お前もやれば出来る」なんて言ってくれたけれど出来ないもんは出来ない。
それだけはよ〜く分かっていた。だから高校時代には勉強ができるヤツを心底尊敬していました。それは今も変わりませんね。だって自分には出来ないことなんだから。彼らは人目につかぬところで人一倍努力していた。
勉強が出来なければ何かが出来なければ太刀打ちできっこない。惨めなまま人生を過ごす事になる。高校へは仮進級。直後に停学処分。仮進級はクラスでもう1人いたな。ヤツもビックリするほど勉強できなかった。
勉強がダメなら何かを見つけなければならない。焦り、迷い、もがき苦しみ。
そんな時代があったからこそ「これだ!これに人生を賭けよう」と見つけたら時にはそれまで押さえつけられてきたエネルギーが大爆発。
登山の世界にのめり込んでいた。「若さ、勢い、運」の3つが揃えば時には本人の実力以上の結果がパンパンパン!とでるもの。そんなものは長続きしませんが...。エベレスト挑戦では敗退を繰り返し。
でも学生の頃、死に物狂いでエベレストを挑戦していたあの時代が懐かしい。
子供達にも様々な挑戦にチャレンジしてほしい。しかし、夢を持つことは、同時に苦しみを背負う事でもある。夢を持ってしまった為のプレッシャー。挫折した時の敗北感。登山の世界なら仲間の遭難死も。夢から得ることもあれば失うものもある。
100パーセント人生がバラ色一色なんて事はあり得ないので。それでも得るもが、失うものよりも少しでも多いのならば、それを取りにいきたい。
そんな人生の繰り返しでした。山でぽくっと逝かない限りこのままの生き方を最後まで貫きたい。 というか結局のところこういう生き方しか出来ないんだね。
子供達にトークしながらも、同時に今の自分にもその言葉は向けられている。がむしゃらに山々に登っていたあの頃の自分から、今の自分への痛烈なメッセージかもしれません。
明日は午前中は富士山清掃、午後から違うイベントにて講演会。明日もやるか〜。
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