2006年マナスル清掃登山 , ネパール , 家族

2006/04/08

マナスル前に親に挨拶

 昨夜から京都。銀閣寺の近くに実家があり、マナスル前に両親に出発の挨拶をしてきました。学生の頃からそうでしたが、山に行く前はちゃんと親に説明と挨拶はしてきた。あえて危険なことをするわけだから、しっかり説明しないとね。
 


 今日はまず午前6時に起床し親父の愛犬であるハチの散歩。でかい秋田犬だが、こいつがまた暗い奴なんです。いつもトボトボ歩いていてハーとため息つく。食べる時も
やる気なし。それでもかわいいんですけれどね。早朝の哲学の道を散歩しましたが、桜の凄さ。京都は今がちょうど満開。今年は珍しく桜をたっぷり拝見できた。散歩後には大阪に単身赴任中の兄貴(野口哲也)と2人で蓮華寺(れんげじ)と圓通寺(えんつうじ)に行きました。僕の大好きなお寺で京都に出かけるとふらりと寄りしばしノンビリする隠れ場所です。特に蓮華寺の庭園は小川が流れお茶を頂きながらその水の流れを眺めながら心を落ち着かせるものです。

 朝からテレビや新聞ではネパールのゼネストのニュースばかり。ギャネンドラ国王の独裁政治が続くネパールでは協賛ゲリラ、それに学生、主要7政党、大学教授などが反国王で結束した。マナスル清掃登山ではネパール政府の協力も得ているので、ここでの表現は難しいが誓い将来ネパールの国王制度はなくなるだろう。大切なのはなくなり方。突如カースト社会がなくなるとも思えないが、国が混乱するのは避けられないだろう。明日は過去最大の抗議行動(デモ)になるだろうとのこと。いやはや、大変な時期にマナスル清掃活動がスタートしようとしている。ヒマラヤなどの自然も怖いが最後は人間社会のほうがよっぽど厄介で怖い。

 蓮華寺の小川を眺めながら、そんなことを考え「ネパールの治安悪化は最初から分かっていたこと。だからこそこの厳しい状況下であえて行う清掃活動に意味があると決断したんじゃないか」と自身に言い聞かせていた。
 昼は両親と合流し深泥池の近くにある「武鮨」(075-791-6475)に行きました。ここの寿司はおそらく京都で最も美味しいだろうと自信をもって人に紹介できる絶品のすしを握ってくださるお寿司屋さんです。親父、かあちゃん、そして兄貴と家族4人での外食は何年ぶり(おそらく10年以上ぶり)だろうかと、たわいもない話をしながら楽しい楽しい食事会でした。一泊の京都の旅を終え、東京に戻ってきましたが、やはり日本はいいですね。しばらく日本を離れるのが寂しいなぁ~と新幹線の中でぼんやりと考えていましたが、でもヒマラヤに通っているからその分だけ日本の魅力を感じるわけだから・・・。明日は靖国神社へお参りです。

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